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*2*
「うっっはーー!!!」
ルフィがはしゃぐ。
「おいロビ〜ン。おどかすなよぉ。」
「楽しそうじゃない!キャーッ!ショッピングゥ!」
さっきまで怯えていた連中もはしゃぎっぱなしだ。
「・・・・おかしいわね。本当に書いてあったはずなのに。」
ロビンが不思議そうにするのもおかしくはない。なにしろ、幽霊が出そうな雰囲気はまずない。出るほうがおかしいほど、明るいのだ。
それに、どこを向いても人、人、人。
「ようこそ。我がグリヴィ島へ。」
「「「!?」」」
一味の後ろに、いつのまにか老人が立っていた。」
「おい、じいさん。誰だよ。」
サンジが聞く。
「わしはこの島の管理人。みなさんがこの島に来るのを見ていましたもので。」
「ところで、このグリヴィ島は安全なんでしょうね?」
ナミが聞き返す。
「はい。天候も崩れたことは一度もありませんし、海軍が訪れたことも一度も。」
「甘いものは!?」
「ありますよ。甘いものに限らず、食べ物はたくさんあります。」
「肉もかぁ!?」
食べ物という言葉に、ルフィがいち早く反応した。
「船造りがさかんって、本当か?」
「はい。先に行くと船の工場が立ち並んでおります。」
一味の質問攻めに戸惑うことなく、管理人は一つ一つの質問に答えていく。
管理人は、一味を宿へと案内してくれた。
「本日はグリヴィ島へおいでくださり、誠にありがとうございました。では、ごゆっくりと。」
*
「さぁ〜て、どうする?あたしはこれからロビンとショッピング行きたいんだけど。ねぇ〜?ロビン?」
ナミがロビンに同意を求める。ロビンはちょっとだけ表情をゆるめて「いいわよ」と言った。
「オレは船を見に行きたいんだが・・・。いいか?」
「オレもいくぞ!ちょっと興味があるからな!」
フランキーとウソップは船工場に行くようだ。
「オレは食材を調達しに行ってくる。ルフィに全部食われちまったからな。」
「おぉ!食いもんかいに行くのかサンジ!だったらオレもオレもぉ!!!」
「オレもいくぞぉ!」
チョッパーとルフィがサンジについていく。
「お前らなぁ、オレはメシ食いに行くんじゃねぇんだぞ?何にも買ってやらねぇからな。」
「なんだよケチー。」「ケチー。」
サンジは苦笑いするが、ルフィとチョッパーの「ケチ」連呼は止まらない。
「オレは刀屋に行ってくる。ちょうど見つけたんだ。」
「わたしも、ご一緒してよろしいでしょうか?」
「別にかまわねぇが。」
こうして、一味は別行動に移ったのであった。