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*50*
と、宿の方からシュルルルッと音がした。
「!?」
見ると、窓からつた…というよりは、縄が伸びている。
「ルフィたちのいる部屋…!!」
≪…。≫
「私、行かなきゃ!!ルフィたちが、ルフィたちがっ!!」
メリーはそう言うと、走り出した。
≪っ!メリー!?≫
――――
≪キミは狙われているんだ。何故キミは、危険を冒してまでそいつらを助けようとする?≫
今のノアの気持ちは、声だけでもわかった。
―人間を、見捨てろ。
今の言葉を発しなくても、メリーには分かった。人間―仲間などどうでもいいと。
「ノアさん。あの人たち…ルフィたちは、私を仲間だと言ってくれた。ただの船の私を。私にとって、かけがえのない存在なの。」
そういうと、メリーはルフィの麦わら帽を握りしめて、走り出した。
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