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*70*
「っ・・・!!やだぁ!!冒険・・・した・・ぃ・・!」
メリーは消え入りそうな声で訴えた。が、クルーに止められる。
「メリー!自分の体が最優先だろ!!」
「そうだよ!島に戻ろう!?メリー!」
みれば、ウソップ、チョッパーがメリーを船から引き離そうと引っ張っているようだった。誰よりも私を・・・大切にしてくれた人。
「でも・・・っ!!私っ・・!!もう一度!外の世界を見たい!!!みんなと冒険したいよぉ!!」
じわり、じわりと消えていくメリーの体。
あと少しで島に戻れるのに。
『【あと少しなのに・・・!!】』
メリーは、悔しさを混ぜる一味に、笑いかけていた。
「そんな顔・・・しないで・・・?」
「メリー・・・。」
「私、皆といられて幸せだよ?今も・・・。だから、そんな顔しないでよ・・・!!」
『!!』
―皆といられて、僕は幸せだった。
メリーが以前、最期に言った言葉。
「め・・・りぃ・・!!」
「私・・・!嬉しかったんだよ!!みんなに会えて!」
「メリー!!!」
「た・・・のし・・かっ・・・」
スゥッ…。
笑顔を残して、メリーは消えた。
一味を安心させるかのような笑みだった。
『メリー――!!!!!』
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