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*30*
「ん〜っ!今日もいい天気!」
カーテンを開ける音とともに、日の光がメリーを照らす。
少し伸びをした。くるっと、一味が寝ているほうへ向き直る。
こうして、ルフィたちとまた会えた。それだけで幸せ__。
「お早う。メリー。」
ガチャっと、ドアのあく音がした。そこにいたのはロビン。
「ロビン!起きてたの?」
「えぇ。・・・・よく寝れた?」
ロビンが尋ねると、メリーはいつもの笑顔で「もちろん」と答えた。
ロビンがベットにこしかける。並んで、メリーもこしかけた。
「ねぇ。メリー。あなたは本当に、しっぽや、グリヴィ島のことを知らなかったの?」
メリーは考えこむと、いつも通りの口調でしゃべりだした。
「んー・・・。知らないというか、記憶にないって感じなの。記憶があるのは、この姿になってからな―――」
その時、メリーの体に異変が起きた。
体中がしびれる。眼球が震える。毒におかされたように、体の自由が利かなくなっていく。
「メリー・・・・?」
ロビンが話しかけるが、メリーには届かない。
メリーの意識に、メリーが知らない映像が流れ込む。
――誰・・・?
――誰なの?
二人の男がメリーに向かって迫ってくる。顔は・・・陰で見えない。
――っ!ミヨシ・・さん・・?
このとき、メリーの意識が途切れた。
続く
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