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東方刃暁録-sword morn record -
作者: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ  (総ページ数: 38ページ)
関連タグ: 東方 
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10~ 20~ 30~

*13*

玄関前、パチュリーとレミリアが見送ってくれた。

レミリア 「暁は飛べる?」

暁 「飛べはしないな」

歩いていくと面倒なんだけどな、と咲夜は思う。

暁 「浮くことならできるぞ」

パチュリー 「浮く?」

その疑問に答えるように暁は階段に上るように、一歩踏み出した。

すると、足場が無い空中に足を踏みしめ、両足が浮く。

暁 「まぁ飛べはしないが、擬似的なことはできる。空中を通るならそれも可能だ。速度は走れば問題ないだろ」

本来足場が『無』い場所を『有』ることに変えたのだ。

レミリア 「うわ〜何でも有りね」

暁 「そんなことないぞ? 任意に消すことができんし、役割を与え続けないと消える。それに、器がなければ何もできないしな」

咲夜「あまり理解できないけど、まぁいいわ。先導するからついてきて」

暁「なぁ、咲夜」

咲夜 「なに?」

暁「咲夜はどうやって飛ぶんだ?」

咲夜 「こうやって」

というと、羽が生えたかのようにふわりと宙に浮いた。

暁 「いや、原理は?」

咲夜 「? 飛べるから飛べるのよ」

何でも有りなのは咲夜の方じゃないか、と思わずにはいられない暁だった。

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