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*13*
玄関前、パチュリーとレミリアが見送ってくれた。
レミリア 「暁は飛べる?」
暁 「飛べはしないな」
歩いていくと面倒なんだけどな、と咲夜は思う。
暁 「浮くことならできるぞ」
パチュリー 「浮く?」
その疑問に答えるように暁は階段に上るように、一歩踏み出した。
すると、足場が無い空中に足を踏みしめ、両足が浮く。
暁 「まぁ飛べはしないが、擬似的なことはできる。空中を通るならそれも可能だ。速度は走れば問題ないだろ」
本来足場が『無』い場所を『有』ることに変えたのだ。
レミリア 「うわ〜何でも有りね」
暁 「そんなことないぞ? 任意に消すことができんし、役割を与え続けないと消える。それに、器がなければ何もできないしな」
咲夜「あまり理解できないけど、まぁいいわ。先導するからついてきて」
暁「なぁ、咲夜」
咲夜 「なに?」
暁「咲夜はどうやって飛ぶんだ?」
咲夜 「こうやって」
というと、羽が生えたかのようにふわりと宙に浮いた。
暁 「いや、原理は?」
咲夜 「? 飛べるから飛べるのよ」
何でも有りなのは咲夜の方じゃないか、と思わずにはいられない暁だった。
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