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*14*
大きな赤い鳥居をくぐると、腋が無い巫女服を着た紅白と、大きな黒の帽子をかぶり箒にまたがった黒白が飛び回っていた。
暁「あれが言ってたやつか?」
二つの意味を含め、暁が隣に話し掛ける。
咲夜「スペルカードのことならそうよ。霊夢のことなら巫女の方。因みに黒白の方は霧雨魔理沙」
咲夜は遠慮なく指を差す。
前に腕を組み、懐手している暁は、興味深げに目を細めた。
二人の戦いは終盤を迎えているようだ。
――恋符「マスタースパーク」
魔理沙が放った極太の光条が霊夢に向かう。
もはや逃げ道など存在せず、威力は相当、生身では受けることは容易くないだろう。
しかし、
暁 「ほう」
暁が感心したような声を出す。
一秒前までいた場所には霊夢は存在せず、現れた場所は魔理沙の背後。
――境界「二重弾幕結界」
マスタースパークをうった反動から未だ抜け出せず、硬直する魔理沙を取り囲むように放たれた弾幕に、為す術もなく魔理沙は被弾した。
暁 「あれは、空間転移か無時間移動の類か?」
咲夜 「無時間移動だったと思う」
緋想天のときを思い出しながら言う。
暁 「やはりか。あれほどの使い手は見たこと無いな」
なぜか嬉しそうな顔をした暁がいた。
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