完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

その日僕に落ちた神様は人生を喰いました〜完〜
作者: にゃは  (総ページ数: 69ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~

*25*

さてと…やりますか!!
まずはリンゴが逆に向いてるので狙うのは上ではなく下の地面…つまり地中だ。
そこで、天は銀音に顔を向けた。
「うぅ………?」


「銀音、お前の力で地面を掘り起こしてくれ」
「うぅん………わかった」
頷く銀音は早速力を集中し神力を高める。

そこでロムの疑問が打たれる。
「でも、神力は封じられてるんじゃ」
ごもっともだが…
「さっき俺は力を使ったぞ?つまりこのリンゴに向けられたときに封じる力が発生するんだと睨んだ」
言葉通り天はさっき力を使いリンゴの上に跳んでいる。
銀音は力を封じられることなくどんどん高まる。

「いくよ?」
「あぁ頼む」

力を解放し、地面がみるみる割れてゆく。まるで地割れがいくつも発生しているようだ。

割れた地中にはコンクリートと混ざった土のなかに根っこのような物があった。

「お疲れだ銀音、そしてクライズ頼むぜ」
「なるほどな、こいつを引き起こせってか…?」
なるほどなって言って、疑問系を使うなよ…

力をためるにはそれほど時間はかからなかった。
クライズの重力の力でどんどん根っこのような物が引き上がってくる。


「よし、そのまま………」
何かの殺気が天の直感を擽る。
なにか…くる!!


根っこが丁度天達の目に写るとき激しい突風が巻き起こった。そして豪雨が急に発生する。
雨に濡れて少し寒く感じる。
「久しいなエンリル」
そこにはかつて天に殺されたエンリルが姿を見せる。


「エンリル…こいつが…」
クライズははじめてみるので驚いている。


「銀音にクライズ!!お前達は隠れてろ!!ロムは援護を頼む!!ローズは……」
「寝る?」
「そうそう…じゃねぇ!!戦え!」
ッチっと舌打ちをしたが楽しそうに構える。


「人間よ………我は何故にこのようなことを…」
……ん?こいつ、いまなんて?
「うぅ…ガァァアアア」
言葉がまるで形になるような大声で周囲を震わせている。



「なんだか知らねぇけど…っ!」
風の刃が天の右肩を切り裂く。
「天!!!!!」
かすり傷だ…なんだ?何かが逃げた?
とにかく今はこいつだ!!


「ローズ!手伝えよ!!」
「オーケーまっかせてよ」
ローズと天がエンリルに向かって走り出す。


風の無数の刃が天とローズを襲う。
「砕けろぉぉ!!」
「消えなよ♪」
天は破壊、ローズは言霊で回避する。
力は…そのまま…あのときと同じだな。


「ローズ!水を形にしてくれ!!」
指示を受けたローズは雨でできた水溜まりを言霊で集めさらに形を変えて剣を作る。
「伸縮可能だよ!!」
そういって天に投げる。
受け取った天は力を高め、破壊力を上げる。





「あの時を覚えてるか?……破壊の電子(エレクトーンブレイク)!!!!!」


24 < 25 > 26