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その日僕に落ちた神様は人生を喰いました〜完〜
作者: にゃは  (総ページ数: 69ページ)
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*39*

「し、師匠、お茶です」
賢斗がおどおどとした声でお盆にのせたお茶をもってきた。
「お、おぅ…サンキュ」
(調子狂うな…)


数分後…
「し、師匠、和菓子です」
またしても、賢人がおどおどとした声で同じように歩いてきた。こんどは和菓子を持ってる。
「あり…がと」
和菓子を口にいれながら賢斗を見つめる。
「なぁ……」
キョトンとした目で天を見上げる。
「タンシーになに言われたかしんねーけど、俺の前だけでもいい、普通にしろ。そして師匠もやめてくれ」
それを聞いて、賢斗は少し考えた。30秒くらい立つと、決断したのか「わかりました」と返答が来た。



「金がねぇ…」
天は、自分の予算の無さに気づいていた。このところ、トラブル続きで金がない。そこへロムがやって来た。
「天?どうしたの?」
仕方なくロムに事情を話す。
「へぇ、つまりローズさんたちといちゃいちゃしすぎてお金がない。と」
「お前の解釈はどうなってやがる!!」



「んで、何故こんなでっかい山にこなくちゃならん」
ロムにつれられ、大きな山の目の前にきた。
「仕事だよ、トンネル掘るの」
掘るって…でかすぎるだろ。
「破壊バカなら大丈夫でしょ?」
(兄貴使いが荒くなってやがる)
まぁ仕方ないか…金ないし。


力を解放しシヴァの力が宿る。
「とっとと、終わらせて飯食うか」
手のひらを前に出しながら前進していく。破壊の領域に入ったものがどんどん消滅していった。


「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…どんなけ長いんだよ」
「おかしいなぁ…もう出口についてもいいのに」
天が山を堀はじめてから二時間。一向に終わりが見えない。
「だぁ!!【天照】」
天のオーラが金色に輝き暗かったトンネルをまぶしいほどに照らして行く。
「輝天撃【修羅】」
光の光線が山を貫く。だが出口は見えなかった。
(発動した神力が消えた…………どういうことだ?)


「ロム!調べられるか?」
「もうやってるよ」
(流石)
っても時間がかかるよな…こんなけ広いんだ。
天はそこら辺の草や枝を集めて火を着けた。これで「天照」を使わなくて済む。
天は「天照」を解除したあと少しの眠りについた。





「ここは?俺の意識のなかか?」
真っ暗でなにもない。前にもこんなとこ行ったな。
以前にもカオスに放り込まれたことがあった。
「俺の意識の中だよな…なら天之御中主神!いるか?」
呼んでみると1つの光が現れた。天之御中主神だ。

「久しいな…小僧」
(口調かわってるじゃん…)
「久しぶりだ、早速だが俺たちの情況みてたか?」
「勿論だ」
勿論か…ありがたいことだ。
「あれってなんだ?」
「一種の空間転移だな、対処法は術者を狙え」
術者か…また面倒になってきたな…



「それより…」
天之御中主神がなにかをいいかける。
「なんだ?」


「大地を守れ…」
えっ?

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