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その日僕に落ちた神様は人生を喰いました〜完〜
作者: にゃは  (総ページ数: 69ページ)
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*5*






第三神話「反乱の雨」



いやいや…あぁわ言ったけどこういうことじゃ…
「天…大好き♪、道を……示してね?」
ほほを染めながらも、言葉をはっきり伝える。
上目使いが可愛らしい…本当に惚れてしまいそうだ。


「くっつくなよ」
「いや…天は……私の」
これは恋じゃない…強制だ…

完璧に自覚した。
「天、顔がきもいですよ」
いっさいそんな顔はしてない!!
ロムがふてくされるようにいう。


買い物も終わり、学校に帰ってきた。
「クライズ〜どこだ?」
広い学校を探し回ること3分

「おぉー帰ってきたのか」
金髪のチャラ男が話しかけてきた。クライズだ。

「ほい、完了だ」
依頼書をクライズに渡す。
「おう、じゃ報酬の前に…この美人さんだれ?!」
目が怖いぞ。

クライズは銀音にちかよる。
「この学校の校長、クライズです」
お前そんなに偉くないだろ…


「クライズ……さん?……私は……天の妻……銀音です」
ピシッっとクライズが割れる。
「あぁ…あぁ、天の妻?!」
「違うからな?結婚もしてないからな?」
「そうなの?」
「気づけよ!!」
見とれてしまうが…好き……ではない!!


「でも……天は……私の物」
銀音がまだふざける。
「人を…いや、俺を物扱いするな」
人と言えば違う気がする。神を殺す人間っていないだろ


「で、なんでここに銀音さんが?まさか…」
クライズが顎に手を当てて考える。
「そうだ、銀音は落とされた人間だ」
まだ神を殺してないからゴッドイーターとは言えない。


「なるほどな…それは仕方ないなじゃ、銀音さん仕事はこいつに聞いてね」
人任せなやつ…


一般的なことは説明し終わった。
「なる……ほど、つまり、ゴッドイーター?になれば妻になれると」
「ならないからな?そもそも説明聞いてたか?」
速攻の突っ込みを入れる。


「おにぃー、私帰るね」
ロムが少し早足で正門を出ていく。
「機嫌悪いな…ロムのやつ」
「なん…で?」
「あいつは最初はお兄さまとか言うが、そのあと「天」って呼ぶんだ。そしてそのあとは昔から機嫌が悪いと呼び方が変わるんだ」
さっきはおにぃーってよんでたしな。


「今日は……ここに泊まるのか?」
「いく…とこ…ないから」
しょぼんとする銀音。
「じゃ、俺も泊まるかな…帰るのは怖いし」
あきれた顔で言う。
「天…私が好きなのね」
「なんでそうなる!?」
「結婚しよ?」
「しねぇよ!!今は…な」
今、というところに疑問を持った銀音が問い詰める。
「俺たちは人間じゃない、俺はそう思ってる」
人間じゃない…最も俺が嫌いな言葉。

「俺は自分が嫌いだ。だから神に直してもらう」
「でき…るの?」
「方法がないんだ、それしか…」
ふっと笑い銀音が言う。


「道を示してやるって言ってた」
ギクッとなる天。
「じゃ…二人で示そ?」
……なるほどとなる。
「いいのか?あんたはまだ神を殺してない……後戻りは出来ないぞ?」


「私は……貴方が…好き……だから」
……本当に正しいのかはわからない、とにかく銀音よ意見は銀音自信の言葉だ…これを尊重するのがすじだろう。


「わかった…示そう、二人で」
「結婚も?」
「それはしないからな?」
ガクッとなる銀音。




「おい!天、いるか?」
クライズが急いだ様子で天に駆け寄る。
「どうした?」



「神の反乱の雨だ」


この言葉は一度聞いたことがある。つまり地獄だ。



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