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その日僕に落ちた神様は人生を喰いました〜完〜
作者: にゃは  (総ページ数: 69ページ)
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「戦いは一次忘れて…はい無理です 続」



すみわたる空色が上空へ広がる中、一人の殺気を放ちつつ学校に入る男がいた。天である。
「ちょっと、天くん!待ってよー」
その後ろからトコトコとゆっくり美女があるいてきた。いや自分では小走りだろう。魅咲であった。



学校に入り、いつもの教室に顔を出すと、そこには銀音、ローズ、賢斗、そしてクライズがいた。
「おはよー天!!」
元気よくローズが天にのし掛かってくるが、スッと避ける。板がギシッといってそこが抜けた。「あーーー」といってローズは暗く深い場所へとワープした。


「うぅ…天…………ご奉仕する…」
「しなくていいわ!?」
銀音の強烈なボケに天は驚くと同時に声を荒らげた。クライズにも挨拶をするのかどんどんクライズに天が近づいてゆく。
「あ、あの……師匠!おはようございます!!」
「あぁおはよう」
賢斗の「師匠!」に突っ込もうとしたが今の天にはそんなことは考えることができないほど心身では怒っていた。賢斗を無視してクライズに近づく。



「おぉ天。朝はどう…………」
いいかけた途端にクライズの視界が歪んだ。天の右拳がクライズの右頬へストレートパンチが決まった。完璧のストレートだ。腰を捻り、腕を最後までフルスイングしていた。


「て、てめぇ…なにすんだ…」
頬を押さえたクライズが天に問いかけるが天は聞く耳を持っていない。
「魅咲に変なこと拭き込むんじゃねぇ!!」
「あり?張れてた?」
その後は…皆が予測する通りの出来事が起こった。






そして次の日。

爽やかな朝…………んなわけなかった。
「んん…天くーん…むにゃ…」
甘い髪の香りが天の嗅覚を擽った。
「ん?…………あのやろう…殺すか…」


やはり戦いは続くみたいです(* ̄∇ ̄*)





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