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救助戦隊ポケモンレンジャー始動!
作者: 雫石 ◆rvmTJwHTK2  (総ページ数: 73ページ)
関連タグ: ポケモン レンジャー 戦隊 
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*57*

「足が冷たいな」
なぜかわからないが少し冷たい。レイも皆そう思っている。下に水があるのだろうか。いや気のせいだと思い司はしばらく歩く…すると…。
「うわっ!」
足を滑らせドボンと落ちてしまう。
「大丈夫か?ツカサ!」
ユウヤがこう言って少し走る。それと同時にツカサが水面から顔を出した。
「ツカサ、捕まって。」
ユウヤがツカサに向かって手を差し出す。ツカサはそれに捕まった。
「ふぅ…驚いた〜。いったいなんなんだ。急に深くなって。」
「ツカサクン大丈夫?」
サザナとレイが走ってきた。
「ああ…何とか」
「ここ、だんだんと水が深くなっているな。」
確かにそうである。
今、ツカサは足がつかないほどの深いところにいてユウヤは胸のほうまで、サザナとレイは腰まで水に浸かってしまっている。
「どうやらこの先は水中みたいだな。」
「ああ。この先は、天井まで水が浸っていてしばらく水路が続いている。」
「長いのか?」
「ああ、相当長いっていう感じだよ。俺の青い目がそう言ってる。」
「え!?まさか青い目の能力使ちゃった?」
ユウヤがツカサにこう聞いた。
「ああ、さっき滑って水の中に入った時に一瞬だけ、でも無意識なんだけど…。」
「よかった。今は大丈夫なんだな。」
「ああ…。」
「あんまり無茶はすんなよ? しんどい時はいつでも頼ってくれよ。」
「ああ…じゃあ今ちょっと頼っていい?」
「いいけど…。」
「ゆずきが俺の足引っ張って沈めようとしてく…ゴボッ!」
いきなりツカサの顔が水の中に沈んだ。
「ちょっと大丈夫?」
それを見てユウヤは引き上げる。
「プハッ!全く…水タイプだから息を止めなくてもいいのに…。」
「結構大変だね。」
「そういう心配せずに助けろ!」
「はいはい。」
レイがこう言ってユウヤの腕をつかみツカサを引っ張った。
「ふぅ…やっと足がついた。」
ツカサは一安心する。

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