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*51*
久しぶりに本編に戻ります!
「言いたいことって、なに?」
「それはっ…」
まだまだ彼女とは距離があった。
その距離を縮めながら、秋は叫んだ。
「今まで、たくさん叩いたりしてごめん!
八つ当たりとかして、ごめんね!!」
なんだ?いきなり謝ってくるなんて、秋らしくない。
「でも、楽しかった!もみじといれて…。」
「!…俺も、楽しかったよ。」
気付けばもう秋は近くにいた。
「でも、もうさよならしなくちゃいけないんだ。」
「うん、わかってる。」
頷いた秋の目は、濡れていた。
「バイバイ、もみじ。あと…。私が言えることじゃないけど、
あんたの良さを分かってくれる人って、なかなかいないよ。
だから、告白してくれた後輩のこと、大事にしてあげて!」
「……!」
「おいっ!そろそろ戻ってきてくれよー!」
先生が叫んだ声が、背中に聞こえていた。
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