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*55*
「ちょっと!あなた、いきなりどういうことよ?!」
「す…すいません。でも、私、スポーツがやりたくなって。」
「だからって、学期途中の退部は認められないわ!」
なぜ、いま私が怒られているのか。
それは、私がいきなり退部届けを出したことによる。
そう、私は美術部をやめることにしたのだった。
だが当然、中途半端な時期なので容易に受け入れてもらえない。
でも……私は、もう、やめる。
運動部に入りそうだ、なんて言われていたのにこの部に入った理由。
そう、もみじだ。
絵がうまかったもみじの面影を求めていただけだったんだな、なんて気付くのはすごく遅かった。
バカだ、私。
でも、もうもみじのことは、思い出にしまっておくんだ。
あの日、そう決めた。
なかなか顧問の了承が得られずに、時間がすぎていく。
そして……あいつが現れた。
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