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*63*
「でさ…。なんか、ずっと見てたらすごいかわいいなって思って。
で、そばにいたいなって思ってさ。」
「…誰が?」
「え、秋。」
分かりきった事を、と言いたげな顔で立花が言う。
「…!」
なんでそんな恥ずかしいこと普通に言えるの!?
「…もしかして前住んでたのって神奈川?」
「正解!なんでわかったの?」
「いや…。」
県民性漫画を読んでたことがここで生きるとは…。
(秋ちゃんは「うちの○○では」という漫画の愛読者なのです。by筆者)
「なんで俺が秋を好きになったか、わかっただろ。」
「…うん。まあ、それなりに…。」
「じゃあ、もう一回言う。今度は真剣に考えてほしいんだ。」
じゃあって何、接続詞の使い方おかしいよ。
そんなことを思いながらも、真剣な立花の目を見たら何も言えなくなってしまった。
「秋…。好きだ。」
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