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*66*
「秋ちゃんは知らないと思うけど…。先週、告白したの。
私、初恋だったから、すごい戸惑ってて。はじめは自分の気持ちが何なのか
わかんなくて…。」
「あ、もしかしてそれって、私が立花に呼ばれた日じゃ…?」
だから立花の耳が赤かったのかも、と私は思った。
「そうだよ。なんとなくわかったんだ。もう一度告白するんだろうって。
そうでしょ?その返事で迷ってるんじゃないの?」
み…見抜かれている!
「図星です…。」
というか、さらすごいな。
告白するなんて。
「返事はもらえたの?」
「…秋ちゃん…。いい加減私でも怒っちゃうよ?立花が好きな相手は秋ちゃ
んなんだから…。でも、それでも私は伝えたかった。初恋だったから。」
わあ…。青春って感じ。
「秋ちゃん。私のことは気にしないで。立花が見ているのは、秋ちゃんな
の。だから、私のことは気にしないでよ。」
「…!」
「自分の気持ちに、素直になって。そうしないと、立花がかわいそうでし
ょ。」
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