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スマブラ セカンドストーリー 復活の亜空軍
作者: たくと七星  (総ページ数: 39ページ)
関連タグ: スマブラ オリジナル 他社キャラ 夢の共演 アドベンチャー 
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*13*

ステージ8「遺跡」その一

この話の主人公、ヒュウ

一行、ヒュウ、ピット


 荒野へと続く遺跡への道、その道を大きな羽で空を飛ぶポケモンがいた。ドラゴンタイプのせいれいポケモン、フライゴンである。フライゴンは下へと降下して遺跡の中へと入っていった。
「よし、あいつだ!」
 その光景を見ている少年と天使がいた。ヒュウとピットである。ヒュウの手にはフライゴンとバオッキーのカードを持っていた。あのフライゴンはヒュウのパートナーなのである。
「待ってろよフライゴン。よし行くぜ相棒!」
 ヒュウはケンホロウに乗って、ピットについて来いと促して、下へ降りていった。
「おいおい、僕は君の相棒になった覚えは・・・」
 ピットはため息をついていた。成り行きで無理矢理ヒュウのサポート役にされたので嬉しい訳がなかった。全く面白くないが、ヒュウは下へと降りていく。ピットも彼に仕方なく着いていくことにした。ヒュウは遺跡の入口に入ろうとしたが、
「おわ!」
 地面からトーテムポールのような敵、ギャムギャが現れた。そしてヒュウとケンホロウにレーザーを放った。
「やべえ!」
「当たるか!」
 そこへタイミング良くピットが衛星ガーディアンズでこれをガードした。
「ありがとよ、相棒!」
「無茶するからこうなるんだぞ」
「気にするなって、おい、こいつを倒すぞ。俺がおとりになる。その隙に決めろ!」
「だから何で君が・・・」
 ヒュウはピットの小言を待たずにケンホロウに乗ってギャムギャの周りをケンホロウに飛び回らせた。
「仕方ないなあ・・・」
 ピットも苦々しく思うも、ヒュウの言われた通りに、神弓を構えてギャムギャの出方を待った。
「どうした、どうした!当たっていないぜ!」
 ケンホロウに乗ったヒュウはギャムギャをかく乱して挑発した。ギャムギャのレーザーをケンホロウは容易くかわしていった。そしてギャムギャが溜め攻撃を始めた所でピットがパルテナアローを放ってこれを吹っ飛ばした。
「いいコンビネーションだったな、俺達!」
 ヒュウはケンホロウから下りて、ピットに駆け寄った。
「・・・・・・」
「何だよ、だんまりになって・・・」
「僕に見せ場をくれたのか?」
「たりめえだろ、たまにはいつもサポートしてくれてる相棒に花を持たせてやらねえとな」
「だから、まあいいや。行くよ、仲間を取り戻すんだろう?」
「ああ、行くか!」
 ヒュウとピットは遺跡の中へと入った。
「ひゅう、ほの暗いなあ・・・」
「気をつけた方がいい、こう言う所だと何が起こるか解らないからね」
「そうだな、ておわーっ!」
 ヒュウが行った直後、落とし穴にはまってヒュウが落ちそうになった。しかし運良くピットに手を掴まれて、何とか助かった。
「ふう、ありがとな」
「全く、言った矢先に・・・」
 二人は遺跡の奥へと進んで行った。落ちてくる棘の板や回転するエレベーター、伸びてくる結晶状の棘をかいくぐり、炎が吹き出る道に着いた。
「熱いな、これ以上はいたくないぜ・・・」
「う〜ん、あ!」
 道中を進んでいると、線路にあるトロッコを目にした。
「そうだ、これに乗ってやり過ごそう!」
 ピットはこれで熱さから逃れられると、トロッコに乗った。
「おい、ちょっと待てよ、この先に何があるか・・・!」
 ヒュウは何があるか解らないと注意したが遅く、ピットはトロッコと一緒に先にある壁に激突して目を回した。後でヒュウに起こしてもらったのは、言うまでもない。
「痛た・・・」
「廻りはよく見るもんだぜ」
「な、先に穴に落ちた奴に言われたくないんだけど・・・」
「まあ、あれはあれでこれはこれだ。俺達案外、似た者同士かもな」
「全然嬉しくないんですけど・・・」
「すねるな相棒、行こうぜ!」
 ヒュウは不貞腐れるピットを連れて先へと進んでいった。そしてしばらく進んだ先に遺跡内の道中でバオッキーのフィギュアがポツンと立っていた。
「バオッキー・・・」
 ヒュウはモンスターボールを投げてバオッキーをしまった。
「やったね」
「おう、これで残るはフライゴンだ。待ってろよ!」
 ヒュウは遺跡の先を指差して、ピットと共に進んでいった・・・。

続く・・・。

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