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スマブラ セカンドストーリー 復活の亜空軍
作者: たくと七星  (総ページ数: 39ページ)
関連タグ: スマブラ オリジナル 他社キャラ 夢の共演 アドベンチャー 
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スマブラサイドストーリー第二回


〜氷山〜
 義経達がエレカの救出に動いていたその頃、
「どうしたどうした、この弁慶様に押されているぜ!」
 関索が弁慶と言う荒法師に苦戦を強いられていた。弁慶は義経に仕える武将である。彼は超がつくほどの武器収集家でここでは関索の武器を奪おうとしていた。関索も渡してなるものかと立ち向かったが、次第に追い詰められていた。
「く、敵を見誤っていたか・・・」
「何だ、この弁慶様に怖気づいたか。来ないならこっちから行くぜ!」
 弁慶は腕に装着しているからくり篭手を鉄球に変えるとそれを振り回して関索にぶつけようとした。
「すみません!」
 その時、関索の上を誰かがジャンプして現れた。そして弁慶にジャンプキックして地面に転ばせ、バック転して地面に着地した。
「直虎殿!」
 関索はその人物を見て喜んだ。そう、赤い鎧に大柄な戦姫、井伊直虎が駆けつけたのだ。
「君が来てくれると思っていた・・・」
「すみません、関索様!遅れてしまってごめんなさい!」
 直虎は関索の手を握って目をうるうるさせて遅れたことを謝った。
「はは・・・、君のそんなところも相変わらずだね・・・」
 関索は汗をかいて苦笑いしつつも感謝した。
「ワルウ!」
「タブンネ!」
 更にそこへワルビアル、タブンネも現れた。
「タブンネ、関索様をお願い、では、行きます!」
 直虎はタブンネに関索の治癒を任せて、弁慶に向かって行った。ワルビアルもこれに加勢する。直虎が蹴りを振るうと、弁慶は篭手を盾にしてこれを防いだ。
「私が相手です!」
「グルル・・・!」
 直虎の言葉にワルビアルが唸りだした。どうやら自分が入っていないことにご立腹のようである。
「ひい、ごめんなさい。貴方もいたんですよね、すみませんすみません!」
 直虎はワルビアルに謝りだした。
「お、おい、お前等、一応仲間なんだよな・・・?」
 人間がポケモンに謝罪するという変わった姿に弁慶も関索も汗を流して心配した。
「こ、ここからが本番です。ワルビアル、私達で行きましょう!」
「ワルウ!」
 直虎は仕切り直して弁慶に戦いを挑んだ。
「来やがったな、砲弾を喰らえ!」
 弁慶は篭手を大砲に変えて弾を飛ばしてきた。直虎は回し蹴りを使ってこれを払っていき、そこへワルビアルがジャンプして弁慶に飛びつき、巴投げをして投げ飛ばした。そして再びつかみに出ようとしたが弁慶の鉄拳を受けて転ばされてしまう。直虎が入って蹴りを振るい、つばぜり合いとなった。その時、上空から、エアカッターが飛んで弁慶を怯ませた。
「おおお、何だ何だ?!」
「ん、あれは?!」
 関索達が見上げると、上空からこちらへ急降下する二人と一匹、ケンホロウに乗ったヒュウ、そしてピットが見えた。
「うおーっ!」
 ピットは神弓からパルテナアローを放ち、弁慶の膝に当てた。
「いいいいいい、いってーっ、痛い痛い痛い!」
 膝を攻撃された弁慶は膝を抱えて七転八倒して地面を転がった。
「え・・・?」
「な、何と・・・」
 直虎と関索は痛がる弁慶を見て呆気に取られていた。そこへヒュウとピットが着地した。
「関索さん、直虎さん!」
「氷山が騒がしいと思っていたら、戦いに巻き込まれていたのか。で、敵は?」
 ヒュウが言うと、直虎は痛がっている弁慶を指差した。
「なんか、凄い痛がってるね・・・」
「取り敢えず、手当するか?」
 ヒュウとピットは痛がっている弁慶を気の毒に思ったのか直虎達と彼の手当てをすることにした。そして数分後、
「ふう、助かったぜ。気をつけてくれよ、膝は俺様の泣き所なんだぜ」
「で、あんたは敵か?」
「て、敵だなんてとんでもねえ!」
 ヒュウが敵かと言うと、弁慶は首をブンブン振って否定した。
「この弁慶様は亜空軍ほど悪じゃねえよ」
「どうやら、根っからの悪党ではないようだね」
「おお、解ってくれるのか心の友よ!感謝の気持ちとして俺様を仲間に入れてくれないか?」
 弁慶の言葉にヒュウとピットはどうするか考えた。
「関索さん、あんたはどうする?」
「私を襲っておいて仲間になりたいというなど、虫が良すぎると思うが・・・」
「許してやりましょうよ、ああ言っているんだし。反省もしてますよ」
「うん・・・、ピット達がそこまで言うなら・・・君は、どうする?」
「そうですね。少々不安はありますが、許してあげましょう」
 関索と直虎は弁慶を仲間に加えることにしたのだった。その頃、他のファイターも行動をしていた・・・。

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