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しりとりシリーズ
作者: 彩都  (総ページ数: 51ページ)
関連タグ: しりとり 
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*26*

 『脳波』

 とある開発室……一人の少年が、頭に色々な紐をつけていた……そして、カルテ的な物を持った男性が、『OK』と言って、電流を流した……少年は『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』と呻き声か、叫び声か分からない声を出して、苦しむ……もう少し……もう少し待ってくれ……そう、大人の男性は思いながら数分を待つ……私達は人間の脳波を調べている『脳波研究所』と言う場所だ……全国にもあるので、この名前に統一している……さて、今何をしているのかと言うと、小学六年生の少年に脳波を変える光線を当てると、どうなるかって事だ……成長期の少年に、色々な光線を当てて、どうなるのかっていう研究をして、成長期はどうなるか、社会人生活はどうなるか……それも踏まえて研究をしていたりする。
 ルールに細かな内容は多いが、大まかに言えば、此処の研究所は、小学生迄だ……性別関係無しに……まぁ、ロリコン、ショタコンの多い研究施設と言われているが、まぁ……確かにそうだ……だが、私はどちらでもないな……ガキの裸、ロリの裸も興味が無い、興味があるのは同年代の女の子だけだ……いや、そうじゃなくて……まぁ、小学一年生の女の子でも、光線によっては、小学二年生でGカップになったり、男の子だったら、小学一年生で光線を受けて、小学二年生でもう、下の毛が生えてきたりとか……低学年で、光線を受けると、成長ホルモンが過剰分泌となるらしい……そこもまだ研究段階なので分からないが。
「画面を見て?完全に気を失いかけているわ……実験は終了よ、分かった?」
 ただの年寄りの研究員が言う……気絶はさせない、と言う方向でこの企画は動いているので、すぐさま止める……これで良いだろう……でも、光線を当てるだけで、胸が大きくなったり、毛が生えたりとか……因みに小学六年生の男女なら、男の子は、声が少し高くなったりとか、身長が伸びて、180cmを越えたり……女の子の場合は、声が綺麗に透き通る様になったりとか……他にも、スタイルが良くなったりとか……まぁ、色々と有るな……色んな現象が多過ぎて、書くのも一苦労だ……基本、一回の研究で、一回以上の何かしらの現象(今迄の研究経過に無い事)が起きたりしている……いちいち細かい事を書かなければならないので、何時も大変なのである……まぁ、私が書くとは言ってないがね……

 猫を撫でる……ふむ……猫は良い物だ……私を何時も癒してくれる……猫を撫でるこの一時が、私のとっては天国タイムなのだ、そして、猫の顎の下を撫でる……私は此処を撫でるのが好きなのだ……ムフフフフ……此処は柔らかくて私は好きなのだ……因みに私は小さい動物が好きなので、豆柴も好きだ、何で小さい動物はこんなに可愛いのだろう……?何れこういう事も研究したいな……早く、この研究も終わらないか……?そう思いながら、私は研究資料に目を通す……この子も大変だな……そう思いながら、私は研究に戻った、今度は誰だろうな……?

 な……何だこれは……?私の目に入ったのは、哀れも無い姿の裸の少女……これは光線を過剰放射した時の姿だった……これは研究初期の実験にて、何時も過剰放射している時の姿……過剰放射を知らない研究者が何時もこんな事をしていたと言う、話は聞いている……まぁ……何でこんな事が……?すると、一人の若い研究員が言った。
「た……隊長!すっすみませんでした!私の不注意で……完全に電源を切った物だと勘違いして……そのままにしてしまいました……私が悪いんです……私の不注意で……私の大好きなロリが死んでしまいましたぁぁぁぁぁ……」
 哀れ……とも思えなかった……大好きなロリ、と言った瞬間で私は冷めた……悲しみを返せ、そして、私はこの研究施設の一つの部隊の隊長だ、今はそれは関係ない、だから、ロリコンは……!因みに話は割くが、私はロリコン、ショタコンが嫌いなのだ、ガキに欲情する人間の気持ちが分からない……だから、私は嫌いなのだ……だが、話は戻すとして……人が死ぬのは仕方無い、だから……もう、こんな事を起こさない為に、自分の肝に銘じる事を皆、する様に……

 ニコニコと笑いながら、私は歩いている……何と、女の子が死んだ、と公表したら、私は退職させられたのだ……つまり、猫と犬で一生遊べる!お金と言うより、研究での給料は結構良いものなので、猫と犬にお金を注いで、過ごしたいと思った、だが、あまり給料も使いたくなかったので、犬や猫は施設から、引き取る事にした……そして、可愛がる……矢張り癒されるなぁ……もう、あんな研究はしたくない……ていうか、人の為の研究がしたいな……AI付きのアンドロイドとかさ……そう思いながら、私は猫を抱きかかえながら、歩く……これからどんな人生になるか分からない……でも、最後は、こんな風に自分の好きな物に囲まれて、死んだ方が私は良いと思うんだ……だから私は……ゆっくりと、前を見て、歩いていくんだ……私が死ぬなら、犬や猫に囲まれて死にたい……

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