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しりとりシリーズ
作者: 彩都  (総ページ数: 51ページ)
関連タグ: しりとり 
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*25*

 『練り物』

 私の名前は田中、練り物大好き人間である、さて、私が一番好きなのは、練り物の王、『蒲鉾』だ!ん?漢字が読めない……?仕方無い……『かまぼこ』だ!これで良いだろう?これで読めるだろう?よし、読めるなら、もういい、私が言いたいのは、蒲鉾の素晴らしさ、という物だ……さて、今から話そうじゃないか……私が、練り物に出会った話と、蒲鉾が好きな話を……行くぞ!着いて来い!!

 今から話すのは、私が練り物が好きになったって言う話だ……さて、練り物が好きになったのは、私が小学三年生の頃の話だった……あまりにも、空腹で、母親が、用意したのが、竹輪だった……これも読めない!?仕方無い……ちくわだった……その時の私の心情がこれだった……(……何でだよ!?何で、ガキの空腹凌ぎに練り物で、竹輪なんだよ!?可笑しいだろ!?)と、そう思いながら、私が渋々食べると……美味しかった……多分、空腹は最強のスパイス、とか言うからだろうかは、知らないけど、竹輪がこんなに美味いとは、初めて知ったのだった……そして、翌日から、私は、日々の少ないお小遣いで、竹輪ばっか買っていた……一応、ハンバーグや、すき焼き等、好きな物はあったが、それでも一番は竹輪だった……

 ただ、一つの事件が起きたのだった……その竹輪を買っていたお店は、相当寂れたお店……創業90年の大変古いお店だった……私の親も祖父母も曾爺ちゃん、曾婆ちゃんも、行っていた結構古い、お店だった……そして、とある夏の日……そこのお店のお婆ちゃんが体を悪くして、もう、営業が出来なくなったらしい……だから……だから……もう、竹輪が買いに行けなくなった……おまけにその竹輪は、結構売っている所が少ないので、近くのスーパーでも売っていない……だから……もう、その竹輪が食べれなくなったのだ……そして、御婆ちゃんが体を悪くして、数日後、今月限りで、営業が終わるらしい……つまり閉店……私は、残ったお年玉で、竹輪を買い占めたりした……その時のお婆ちゃんの喜んだ顔は忘れなかった……そして、その月の末……お店は閉店した……私は悲しんだ……でも、もう、遅いのだ……そして、私の竹輪の話は終わりだ……相当悲しい……今も……何故なら、その竹輪を売っていた会社も倒産してしまったからだ……だから、もう、その竹輪は食べれなくなってしまったのだ……でも、今は、竹輪よりも蒲鉾が美味しいから良いんだけどね……まぁ、でも、美味しい物って人間追い求めるよね?私はそう思うんだけど……
 どうでもいい話だったね、すまない……まぁ……これで私の練り物が好きになったっていう、話だ……さて、この話に感動出来たかな……?私は泣きながら、この事を話したよ……さて……一通り泣いたから、落ち着いたけど……まぁ、感動してしまったのは私だけかもしれないな、フフフ……よし、次は、蒲鉾の素晴らしさ……だな……よし、話そうか……

 完全に油断だったのだ……私は、東京に移り住んでも、竹輪を食べていた……毎日二本、朝と夜、そして何時もは四本入りの竹輪(竹の棒付き)を毎日買っていた……だが……何と、竹輪が売切れてしまっていた!だから、私は仕方無く、隣の蒲鉾を買う事にした……あまり蒲鉾って食ってないなー、と思っていたからだ、私は、その蒲鉾を食べる事にした……
 ただ単に、蒲鉾とは、結構無縁だったので、そもそも、あまり食べなかった理由は、ピンク色だったからだ、どうも、ピンク色は苦手で……そう言う話は置いといて……私は、家に帰って、包丁で、木の板と、蒲鉾を分ける……そして、ビールのつまみの様に薄く切って、お箸で、食べる……ん!?これ……美味い!?普通に食ってた蒲鉾とレベルが違う!そう思いながら、一個だけ買っていた蒲鉾は無くなった……10枚に切っていたから、早めに消えたのかな?そう思いながら、閉店したお店を憎む……
 むむむ……と唸りながらも、今日は我慢するしかない、と考えながら、今日は飲んで寝た……まぁ、明日一気に買えばいいからな……そして、翌日……私はそのスーパーで、竹輪もあるので、蒲鉾と共に買った、そして、私は急いで家に帰る事にした、さて、味の食べ比べでもしないとな……そう思いながら、両方10切れに切って、食べる事にした。
 ただ、分かる事があった……両方美味い……だから……優劣なんてつけられない……だから……私は、選べない……でも、選ばなければならない……だから、私は選んだ……蒲鉾へ……と……

 とまぁ、此処迄が、私の練り物愛なんだが……皆様は分かってくれたかな?…………うんうん、分かってくれたか!う〜ん……でも、まだ語り尽くせない感じがあるんだがね……まだまだ話したい事が山盛りだが……一応、話にも、時間があるからね……んーでも、結構色々話せたから、私は嬉しいがね……さて、私も忙しいのでね……ではでは、お暇させてもらうよ……

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