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スマブラ セカンドストーリー 戦慄の氷界軍
作者: たくと七星  (総ページ数: 51ページ)
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ステージ5「森」その二

この話の主人公、自然王ナチュレ

一行、自然王ナチュレ、関索、甲斐姫、リザードン


 カイリューが地面に着地すると、ナチュレはひょい、と地面に降りた。
「ナチュレ殿か、久しいな」
「久しいな。ちょっと野暮用でな。ん、そこの熊みたいな猿は誰じゃ?」
 関索と会話を交わしたナチュレは甲斐姫に指差して言った。これに甲斐姫は目を尖らせて怒り出した。
「誰が熊じゃ、このちびガキ娘!それに猿でもないっつーの!」
「ちびガキ?心外じゃな。この自然王であるわらわにそのような物言い、無礼な猿娘じゃな」
「ムッカーっ!自然王がなによ、それにまた猿って言ったなああああ!」
 甲斐姫の顔から真っ赤な蒸気が出て来た。
「ふっふっふ、そんなに怒ると猿みたいな、しわくちゃな顔になるぞ。怒ったところはまんま猿じゃ」
「おのれこの野郎!リザードン!」
 怒り心頭の甲斐姫はリザードンにかえんほうしゃを吐かせた。しかし、ナチュレはひょいとかわして、カイリューが手でこれを払った。
「やるか、熊猿娘?」
「黙れええええええ!」
 遂にリザードンとカイリューの大バトルとなった。ナチュレと甲斐姫が二体をふっかけた。
「待たれよおふた方、喧嘩は、うわあ!」
 関索は仲裁に出ようとしたが、凄まじい激戦に手も足も出なかった。そこへ、
「関索様!」
 騒ぎを聞いて駆けつけた井伊直虎とワルビアル、タブンネがやって来た。ワルビアルがいわなだれをさせた。空から大量の岩が降ってきて、あっという間にナチュレ達を沈めてしまうのだった・・・。


「全く、そんな小さなことで喧嘩をしていたなんて・・・!」
 直虎はプンプン怒ってナチュレと甲斐姫達を正座させてお説教をしていた。
「まさか軽口のつもりが、こんな大事になってしまうとは。すまんかった・・・」
「な、何よ急に謝ったりして、あたしだってああ言わなきゃ怒らなかったわよ・・・」
「じゃあ、仲直りとするか・・・」
 取り敢えず、ナチュレと甲斐姫は仲直りするのだった。
「ナチュレ殿、ここへ来た訳を話してくれぬか?」
「おお、そうじゃった、実はな・・・」
 関索に言われてナチュレは目的を話した。今、この世界で氷界軍が暴れまわり、世界を滅ぼそうとしている。そこで森に行った仲間を集おうと考えたのである。
「なるほど、そう言えばあの時、ブニャットと言うポケモンが・・・」
 関索は渓谷で会ったブニャットを思い出した。
「頼む、協力してくれぬか?」
「もちろんだ、他の戦士達も戦っているなら、我等も手をこまねいている訳にはいかない。力を貸そう」
「あたしも行くわよ、こんな面白い展開、見逃せないじゃない。ね、リザードン!」
「ドーン!!!」
「私も、行っていいでしょうか、もちろん連れてく子も用意します!」
 直虎が口笛をピーっ!と吹いた。すると空から、オニドリルとエアームドの二体が羽ばたいてきた。
「ほう、あれは」
「この森の子達です。これなら全員空を移動することが出来ます」
「よし、では行くとするか」
 ナチュレはカイリュー、甲斐姫はリザードン、関索とワルビアルはエアームド、直虎とタブンネはオニドリルに乗って大空を飛んでいった・・・。

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