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ステージ6「戦場の砦」その一
ここは荒野の地にある戦場の砦。今は亡きメタナイトとマルスが出会った地である。ここで激しい戦いが繰り広げられていた。
「う、強い・・・」
砦付近の砂地で緑の髪に緑の半ズボンからの太ももが眩しい、魔道書を持った少年、ルゥが五匹のポケモン達に追い詰められていた。ペンドラー、メスのケンホロウ、チャオブー、ガマガル、ガントルである。
「ホロホロー、どうやらここまでのようねホローっ!」
ケンホロウ♀は勝ち誇っていた。
「グルル、お前、ここで死ぬ・・・」
ガントルはストーンエッジを飛ばそうとした。ルゥはこれを回避したが、チャオブーとガマガルがヒートスタンプとバブルこうせんで攻めてきた。
「どうしよう、来た!」
ルゥは避けきれず、手で覆った。
「待てーっ!!!」
その時、電撃を纏った何かが現れた。それはチャオブーに突進して吹っ飛ばした。
「私もいます!」
更に可憐な姫君が出てきて、連環輪と言う輪っかを繋げた武器でガマガルの飛ばした泡を弾き飛ばした。
「何、ガマ?!」
「邪魔するなブーっ!!!」
驚くガマガルとチャオブー。
「ここで何をしているのですか、この子をいたぶって」
「てめえら大のポケモン達が弱いもんいじめしてんじゃねえぞ!」
ルゥを助けたのは、お市とエモンガだった。
「うるさーい、ファイター狩りの邪魔をしてホロ!」
ケンホロウが激しくいなないた。
「やいお前、ポケモンなのに人間の味方をするのか?」
「味方するも何も、お前等のやり方が気に入らないだけだ!」
エモンガは弱いものいじめは許さんといきり立った。
「えーい、こうなったらお前達も潰してやるホローっ!」
ルゥを助けて早々、ケンホロウ達が突進してきた。もう待った無しである。
「野郎、いきなりかよ?!おいお前、まだ戦えるか!」
「は、はい、大丈夫です!」
「でも、無茶はしないで。危なくなったら市とエモンガ殿に任せて」
お市はルゥを気遣って、戦えなくなったら、安全な場所に隠れてと言った。
「お前、名前は?」
「僕は、ルゥ」
「よしルゥ、一緒に戦おうぜ!姫さん!」
「ええ!」
五対三の不利な戦い。エモンガ達は二体を一人で迎え撃つことにした・・・。
続く・・・。