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スマブラ セカンドストーリー 戦慄の氷界軍
作者: たくと七星  (総ページ数: 51ページ)
関連タグ: スマブラ オリジナル 他社キャラ 夢の共演 アドベンチャー 
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ステージ10「クラウディパーク」その一

この話の主人公、自然王ナチュレ
一行、自然王ナチュレ、カイリュー、関索、井伊直虎、ワルビアル、タブンネ、甲斐姫、リザードン、エアームド、オニドリル



 辺り一面が雲に覆われた世界、クラウディパークをナチュレ、関索、直虎、甲斐姫とお供のポケモン達が歩いていた。
「・・・・!」
「関索様、どうしました?」
「あ、いや、なんでもない・・・」
 関索は何かの気配を感じていた。何者かが自分たちをギロりと見ている、誰かにつけられていると言う不穏な空気を感じていた。
「ねえ、何か嫌な感じがしない・・・?」
 甲斐姫も不安になってナチュレに言った。
「お主もか、猿達は気づくのが遅いのう。もう、とっくに囲まれておるぞ、ほれ!」
「ええ?!」
「ひい、こ、これは?!」
 甲斐姫と直虎は辺りを見て驚いた。リザードン、カイリュー、エアームド、オニドリル、ワルビアル、タブンネはナチュレ達を守るように前に出た。
 一行の廻りを雲のような敵が取り囲んでいた。その雲にはギョロリと一つ目が付いていた。
「な、何なのこいつら!」
 甲斐姫は浪切を持って構えた。
「クラウディパークとなると、クラッコの群れじゃ!」
 やがて雲は合体してクラッコと二体のクラッコジュニアを生み出した。
「巨大になった?!」
 関索が言った。
「やはりな」
「敵さんのお出ましね。しゃあああああ!」
「ワルウ!!」
 甲斐姫とワルビアルはクラッコ達に向かって行った。
「甲斐さん、行ってしまいました・・・」
「全く、無鉄砲な猿じゃ。わらわ達も行くとするか、カイリュー」
「リュー!」
「ドーン!」
 ナチュレ達もこれに向かって行った。ワルビアルはクラッコジュニアの突進を受け止めてずつきをして投げ飛ばしてローキックで攻撃した。
「ごめんなさい!」
「てやーっ!」
 関索と直虎はかかと落としをして、もう一体のクラッコジュニアを攻撃、そしてカイリューがドラゴンテールで追撃して、甲斐姫がうずしおを飛ばしてダメージを与えた。
 クラッコがかみなりを飛ばしてくると、エアームドとオニドリルは素早く旋回して、エアームドがエアスラッシュを飛ばして怯ませ、オニドリルがドリルくちばしで目玉を刺して攻撃した。クラッコが痛がったところでタブンネがマジカルシャインを飛ばしてクラッコを墜落させた。
「やりました!」
「あたしらにかかればこんなものよ!」
「イーっ!」
 直虎、甲斐姫は勝利のポーズを取り、オニドリルは一回転して喜んだ。すると、クラッコと二体のジュニアが起き上がってきた。
「まだくるか?!」
 ナチュレ達は身構えたが、
「ま、待ってくれ、もう抵抗はしないから乱暴しないでくれ」
「どういうことか?」
 関索が尋ねると、クラッコはこの雲の世界で起きていることを話した。
「この平和だったクラウディパークに、不穏な奴等が現れ始めたのだ。奴等はここにいる住人達を襲い始めている」
「それで、わらわ達を敵と勘違いしてしまったのじゃな」
「すまぬ、今、ここの主であるアド様が奴等と戦っているが、どうなっているかが気がかりだ」
「なるほどね、そう言う事だったら、あたし達に任せておきなさい!そいつらをひとひねりにしてこの雲の世界を守ってあげるから。ね、リザードン」
「ドーン!」
 甲斐姫は自分達が何とかしようと胸をポンと叩いた。リザードンも人吠えする。
「それはすまない、どうか、アド様を頼む・・・」
 クラッコの頼みを聞いて、ナチュレ達は更に先へと進んでいった・・・。


続く・・・。

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