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ステージ10「クラウディパーク」その二
この話の主人公、自然王ナチュレ
一行、自然王ナチュレ、カイリュー、関索、井伊直虎、ワルビアル、タブンネ、甲斐姫、リザードン、エアームド、オニドリル
クラッコからアドの危機を聞いたナチュレ達はクラウディパークの先を進んでいた。
「はあ・・・」
甲斐姫はトボトボと歩いていた。
「どうした、もうへばったのか?」
「だってさあ、行けども行けども道は雲ばっかじゃん。こうも何かがないと疲れてきちゃうわ」
「ドーン・・・」
リザードンも首を下げて疲れていた。
「はあ・・・、何か変わったものがないかしら?」
「まさか、そんな都合よく・・・」
何か刺激が欲しいと言う甲斐姫を関索が宥めていると、
「あれ、何か浮いてますよ?」
直虎がある物を指差した。
「なになに、て、あれは!」
一行が目にすると、空の上で風船に捕まった小さな黄色い生き物、そう、一羽のひよこが風船の紐にくちばしで何とか捕まっていた。
「可愛い、ひよこさんです」
「タブンネ〜」
タブンネはひよこにキュンキュンした。
「しかし、風船に必死に掴まっておるの」
「このままじゃ、落ちちゃうわ!」
「よし、エアームド、オニドリル!」
「エア!」
「オニーっ!」
関索の頼みでエアームドとオニドリルは羽ばたいた。オニドリルがドリルくちばしで風船を割り、その隙にエアームドがひよこを背中に乗せて見事にキャッチした。
「おお、見事じゃ!」
「すごいです、ひよこさんが助かりました!」
オニドリルとエアームドは戻ってきた。直虎はエアームドの背中に乗っているひよこを優しく持った。
「もう大丈夫ですよ、ひよこさん」
直虎は優しい笑を浮かべた。ひよこも嬉しそうである。
「ふむ、美女と小さな小鳥が戯れる。美しい構図じゃな」
「な、あたしだってあれぐらい出来るわよ。ねえ、あたしにも貸して!」
甲斐姫は直虎にひよこを渡してと言ったが、直虎は恐がっちゃいますと、断ろうとする。ナチュレはやれやれとため息を吐き、関索、ワルビアル、タブンネ達は苦笑いして冷や汗をかいた・・・。
続く・・・。