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ステージ11「氷山」その二
この話の主人公、源義経
一行、源義経、電光のエレカ、女戦士パンドーラ、ミラ・マクスウェル、ノノ、アーケオス、レントラー、ハハコモリ、バタフリー
もう二体のドリュウズがミラにきりさくで攻撃に出た。
「させん!」
ミラはバック転してかわし、回し蹴りで一体を蹴飛ばし、魔神剣でもう一体を攻撃した。
「・・・・・・」
ノノの攻撃を受け止めていたゴルーグはミラを見ていた。
「!」
ゴルーグはかなしばりをミラに向けて放った。
「しまった!」
ミラはかなしばりで拘束されて身動きが取れなくなってしまう。
「な、ミラ!」
「させるかドリュ!」
義経が助けに向かおうとしたが、ドリュウズに阻まれてしまう。
「く、こいつらが邪魔で動けない!」
「レーン!」
「ケーン!」
エレカ、レントラー、アーケオス達も敵に阻まれて思うように動けずにいた。その隙にゴルーグがミラを掴んで姿を消した。
「義経!」
「ミラ!」
義経は叫んだが、それも虚しくミラと彼女をさらっていったゴルーグとその軍団は異空間へと消えていった・・・。
「そんな・・・く・・・!」
その夜、
「義経、どこに行くの?」
エレカが心配な顔をして義経に言った。義経はミラを一人でも助けに行こうとしていたのだ。
「すまない、お前等に心配をかけるのは解っている。だが、それでも俺は助けに行きたいのだ」
「待って、昼の戦いで皆疲れてるよ。まずはゆっくり休んでそれからどう助けるのかを考えなきゃ・・・」
「そうしている間に、無事でいられる保証はあるのか!」
「・・・・・・・・!」
義経の怒号にノノはびっくりして黙り込んでしまう。義経はハッとした。
「ノノ、すまぬ、ミラのことを考えて焦ってしまっていたな・・・。ミラは、あいつは俺に教えてくれたのだ。仲間という価値を。あいつのあの言葉が無かったら、今の俺はいない。だから早く助けに行きたかった・・・」
「義経・・・・、そうだよね、ミラさんはあたし達の大切な仲間だもんね」
ノノはミラの言葉を思いだし、義経の思いを知って仲間の意味を改めて認識した。
「初心な子だと思ってたけど、以外にまともなのね」
「な、俺はいつでもまともだ!」
「ふふ、照れない照れない」
エレカはいつものように義経を茶化した。パンドーラやレントラー達も笑顔になった。
「くくく、聞こえるか、新スマッシュブラザーズのファイター達よ・・・」
その時、どこからか何者かのテレパシーが聞こえて来た。
「何者だ!」
「私は氷界軍のムンナだ。ミラ・マクスウェルを助けに来たければ、渓谷まで来い、そこで貴様等の最後を待っているぞ・・・」
そう言い残してムンナのテレパシーが消えた。
「渓谷で待っているって言ってたよね?」
「そこでミラが・・・」
義経一行は、朝日が昇るのを待つことなく、急ぎ渓谷の地へと向かって行った・・・。