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スマブラ セカンドストーリー 戦慄の氷界軍
作者: たくと七星  (総ページ数: 51ページ)
関連タグ: スマブラ オリジナル 他社キャラ 夢の共演 アドベンチャー 
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ファイナルステージ「グレッシャーパレス」その三



 激しい戦いの末・・・、部屋に静寂な空気が漂っていた。辺りには累々たるファイター達が力尽きたように倒れていた。新スマッシュブラザーズと氷界軍全主力の激戦は想像を絶するものだった。その戦いにより、全てのファイターが倒れたのだった・・・。


「うん・・・」
 しかしその一人、源義経が起き上がった。
「皆・・・」
 辺りを見ると、多くの仲間達が力尽きていた。
「ミラ・・・!」
 近くでミラが仰向けで倒れていた。義経はミラを支えて体を揺すった。
「ミラ、ミラ。しっかりしろ」
「うう、うん・・・」
 義経の声が通じてミラは瞳を開いた。
「義経・・・どうなったのだ・・・」
「起きたか、済まぬ。皆、動けぬようだ・・・」
「では、私達でやるしかないというのか・・・」
 義経とミラは悲観した。決戦が間近であると言うのに、ほとんどの仲間達は戦闘不能になってしまった。今、動けるのは自分達二人のみ。これで勝てるのか・・・、
「おいおい、勝手に殺すなよ・・・」
 すると、エモンガがへばった体を起こして立ち上がった。
「お迎えが来るかと思っていたが、私はまだ戦える!」
 郭淮も起き上がった。
「そうですよ、まだ終わりではありません・・・。まだ、希望はあります」
「そうだよ、守る人達のためにこんな所で終われない」
 お市、ルゥも傷だらけの体を引きずって歩き出した。リンク、鮑三娘、サザンドラも立ち上がって集合した。
「お前達・・・、戦えるのは、俺とミラだけじゃなかった・・・。まだまだやれるのだな」
「ここにいる我々が、残された希望か・・・」
「そうです。私達でこの世界を救うのです」
 義経、ミラの言葉にサザンドラが強く頷いた。他のメンバーも同じである。
「よし、行こう。俺達で、最後の戦いに勝利するんだ。そしてこの世界に平和を!」
 義経、ミラ、エモンガ、お市、ルゥ、郭淮、サザンドラ、リンク、鮑三娘は氷界軍の首領、キュレムの待つ最上階へと進んで行った。
「皆、必ず勝利してくるぞ・・・」
 義経は倒れている一行に振り向いて静かにその台詞を言ってミラ達の後を追っていった・・・。


続く・・・。

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