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スマブラ セカンドストーリー 戦慄の氷界軍
作者: たくと七星  (総ページ数: 51ページ)
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ファイナルステージ「グレッシャーパレス」その四



 義経、ミラ、そしてエモンガ等、残されたファイター達は駆け上がり、遂に最上階に到着した。
「キュレム・・・!」
 義経は息を呑んだ。最上階の奥、その玉座に氷界軍の首領、キュレムの姿があった。
「まさか、まだ生き残りがいたとはな。だが、もはや誰にも我を止めることは出来ぬ!この世界は全て氷で閉ざしてやる!」
「ざけんな!!皆、必死になって生きてるんだぞ!」
 キュレムの言葉にエモンガが叫んだ。
「そうだし、世界を凍らせるなんてありえない!」
 鮑三娘も噛み付いた。
「思い上がるなよ、貴様等自身がこの世界を乱しているではないか」
「どういう事だ?」
 義経が言う。
「この世界の創造主がいなくなり、この世界では絶えず争いが繰り返されてきた。貴様達は正義などという綺麗事をして平和を乱している」
「そんなことはない!」
「てめえ、寝言をほざいてんじゃねえよ!」
「そうです、私達は本当の平和を願って、戦い・・・」
「正義の味方気取りをするな!」
 義経とエモンガ、お市が反論したがキュレムは話を遮った。
「ファイターは中立な存在。善にもなれば悪にもなる危険な存在。貴様等もいつ闇に染まるとも限らないぞ」
「お前の言うとおりだ。生あるものは皆、善だけではなく闇もある。だが私達はその闇さえも受け入れて自分の力に変えていくつもりだ」
 キュレムの言った台詞にミラは闇を否定するのではなく受け入れていくと言った。
「ああ、お前のような一方的な正義をする奴に、この世界を氷に閉ざしたりはしない!」
 義経も同じだった。
「言いたいことは、それだけか・・ぐわああああああ!」
 突然、キュレムに何かが放たれた。その光線を浴びたキュレムは姿を変えて、ゼクロムの力を宿した、ブラックキュレムに変貌した。
「な、何があったんですか?!」
「あわわわ、何とも禍々しく・・・」
 サザンドラは驚き、郭淮はブラックキュレムに戦慄を感じた。
「ご苦労だったな、キュレム。これでお前は私の駒だ」
 一行の前に、ある杖を持った鍾会が現れた。
「あ、てめえは?!」
「鍾会!」
 エモンガとルゥが鍾会を睨んだ。
「一体、何を・・・」
「ふふふ、凄いだろう。この杖のの威力は・・・」
 サザンドラに鍾会はある杖を回して不敵に笑った。
「その杖は、ゲーチスが持っていた・・・!」
「そう、新・亜空軍の首領が持っていた杖だ。これにはキュレムを新たな姿に変える能力があるのだ。私はこの時を待っていたのだ。これで私が新しい氷界軍の首領となり、このキュレムの力でこの世界をいや、全世界の支配者になってやるのだ!さあ、キュレム、まずはこいつらを始末して・・・うわあああああああ!!!」
 鍾会はブラックキュレムに命令したが、ブラックキュレムはフリーズドライを放って、鍾会を氷漬けにして空の彼方へ飛ばしてしまった。
「ああ、あんなにあっさり退場されるとは・・・」
 郭淮は呆然としていた。
「へ、あんな小悪党にはぴったりの最後だぜ・・・・て言ってる場合じゃねえな・・・」
 エモンガは鼻を擦ってキュレムを見据えた。
「愚かな奴め、貴様ごときに我が駒にされると思っていたのか。まあいい、先程より強力な力を感じる。今の我に敵う物などない!全て消し去ってくれる!」
 ブラックキュレムが咆哮を上げると、キリキザン、ギギギアル、ジヘッドの軍団が出現した。
「来たか!」
 義経が剣を構えた。
「これは、本当にお迎えが来てしまうやもしれん・・・!」
 郭淮は思わず死を覚悟した。
「へ、これほどの大軍とは中々の歓迎じゃねえか。行こうぜ皆!雑魚を蹴散らしてただキュレムにぶつかるんだ!迷うことはねえ!ひたすら突き進むんだ!」
 エモンガ電撃をまとうとブラックキュレムに一直線に向かった。義経達も、その後を追って突き進んでいった・・・。


続く・・・。

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