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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「なっ……!?」
 小見古海にナイフを刺そうとする咲夜、だが、『手は一向に首へと刺さらない』、どうしてだろう……? そう『思って』いると、小見古海が言う。
「ハハハ! 馬鹿め! 私の『スタンド』能力は半径5m以内! だから『私の範囲内に来た奴は全て私の『スタンド』能力を受けてもらう』のだッッ! そして今発動している能力は『腕の動きを制御する』! だから、其処の銀髪メイドも能力を受けてもらう!」
「くっ……申し訳ありませんお嬢様! 能力を使用して、仕留めておけば……!」
 今更後悔する咲夜に静かにレミリィは言う。
「いいわよ。でも、『此処迄来た』のは褒めてあげる」
 レミリィは小見古海に近づきながら咲夜に言う。そしてレミリィは小見古海に言う。
「で、『私の両手はもう動く』けど、それはどうしてかしら?」
「はっ……はぁ!? な、何故動く!? 何故私の『スタンド』能力が効かないの!?」
 焦る小見古海に対し、レミリィは体を反らせ、腰に手を置いて言う。
「あら? 私の種族が分からないの? 私の種族は『吸血鬼』よ? アンタみたいな下等な人間と下等な『スタンド』に縛られて、堪るかっての」
 レミリィはそう言って、小見古海にアッパーを放つ。アッパーはそのまま小見古海の顎にぶつかり、小見古海は吹っ飛ぶ。
「全く……弱い人間ね」
 レミリィはそう言って、腕を組んで、鼻から息を吐く。つ、強い……流石吸血鬼、プランドールの様に強いな、と『思い』ながら自分は静かに安堵する──

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