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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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『東方奇妙譚』 第十二章 姿見鏡

 多重理論理楼との戦いが過ぎてもう二時間が経過しようとしていた。自分は呑気に紅茶を飲みながら、穴が開いた蒼魔館の天井を見ていた。
「……結構、直ってきてるね」
 自分がそう言うと、魔理亞が自分に言う。
「確かにな……さぁて、そろそろ帰るか、お前はどうするんだ輪廻?」
「ふむ……どうしようか? 俺もいい加減帰って寝たいな」
「そうか、それなら帰ろうぜ」
「あぁ、そうだな」
 自分と魔理亞はそんな会話をして、レミリィの所へと向かう。
「それにしても今日は色々な事があったな」
「確かに、結構色々な事があった、まぁ、私は何の力にもなっていないがな」
「そうかな? 俺にとっては地味ぃに力になっていると思うがな」
「おいおい、それじゃあ私の力が地味って言っている様なもんじゃないか」
「そう言っているんだよなぁ」
 自分と魔理亞はそう言って、レミリィが居る部屋の前のドアに辿り着く。
「さぁ、さっさと帰るって事を伝えないとなぁ?」
「あぁ、そうだな」
 自分と魔理亞は同時にレミリィの部屋のドアを開けて、中に入る。
「おぅい、レミリィ、私達、もうすぐ帰るんだが……」
 魔理亞はそう言って、部屋に入る。するとレミリィの目の前に一人の青年が立っていた。
「ねぇねぇ、本当に吸血鬼って鏡に映らないの? ねぇねぇ!」
「ちょっ! 見えない鏡に対し、映る映らないの問題よ!?」
「えっ……?」
 魔理亞の後に自分が入る、すると『鏡を持った男性』がレミリィに近づいていた、何だか厭な予感がする、自分はそう思い、『スタンド』を出して、ゆっくりと『鏡を持った』男性に近付く──

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