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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「さて、それじゃあ、善は急げって言うしなぁ? 今迄有難う、霊夢。俺はお前から一人立ちするよ」
 自分はそう言って、立ち上がる。すると霊夢ははぁ、と溜息を吐いて、自分に聞こえる様に発言する。
「あーあ、まぁた寂しく成っちゃう。まぁた一人ぼっちになっちゃうなぁー?」
「フフフッ! 時間があったら、まぁた会いに行ってやるよ」
「その時はちゃんとお賽銭頂戴ね?」
「……はいはい」
 霊夢の発言を受けて、ちゃっかりしてるなぁ、と思う自分。そして自分はその場で深呼吸して、今後を考える。
 とりあえず、早く職を探さなければ。いや、それよりも体力をつけた方が良いのか? 一体どうすれば良いのか? いや、他にも考えるべき事が一杯だ。家の事とか、畑とか。もしも農業をする上で必要な種も用意しなければならない。……それは八百屋とかで手に入るか? ってか、農業をするにしても、する農業の知識も必要だ。…………うん、あれだな。自分の人生は大変だな……でも、農業とかをしないとこの世界を生きる事は出来ないし……そう思っていると、目の前に八雲灯が現れる。
「どうしたの? 悩んでいるようだけど?」
「あぁっ? アンタには関係ないだろ? これは俺の自由だ」
 自分がそう言うと、扇子を口の前に移動させて言う八雲灯。
「……それもそうね。私達『幻想卿』メンバーは貴方を歓迎しているし、『幻想卿』本人も歓迎し、喜んでいるわ、『また、『幻想卿』が賑やかになる』ってね? それじゃあ、これからの『幻想卿』、今からの『幻想卿』を、愉快に楽しんでね?」
「……あぁ」
 自分がそう言うと、八雲灯は静かに消える。『幻想卿』本人も歓迎し、喜んでいる。ね……まぁ、俺一人で『幻想卿』が賑やかになるのなら良いか、自分はそう考えて、自分の歓迎会を楽しんだ──たまには楽しまないとね。

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