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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「ふにゃあ?」
 可愛い声を出して少女は起きる、自分は睨みながら彼女の話を聞く事にする。
「まさかだとは思うが、『白衣』だったり、『先生』だったり、『あの人』とかに依頼されたのか?」
「はい、そうです……ですが、私は『戦いは穢れ』だと思うんです!」
 ん? と思いながら自分は彼女が話した『戦いは穢れ』という言葉に注目する。
「ん? 『戦いは穢れ』とは何だ?」
「そんなの簡単です、『戦いとは傷付く』じゃないですか? 血だって出ます、血が出た分、自分は穢れます、その血は一生消える事のない心の傷となります、だから無闇に戦いをしたくないんでう!」
「……最後、噛んだな、惜しかったな、噛まなかったら納得出来たが……」
 自分はそう言って、頭を抱える、そして話を続ける。
「んで、これからどうするの? また自分を攻撃するか、このまま『あの人』の所に戻るか……?」
「でも……」
「でもじゃない、二択しかない、攻撃するか、戻るか、どっち?」
「…………」
 彼女は無言のまま黙った後、『戻ります』と発言した、彼女にとっては苦渋の選択だろう、自分はそう思いながら縄を解いた──

「すいませんでした、奇襲しちゃって」
「いいよ、どうせ自分には攻撃当たっていないし……んで、君の名前が知りたいなぁ? 『あの人』に話をする時に出したいし」
 自分はそう言って自己紹介をしてもらった。
「私の名前は矢次花柄(やつぎ はなえ)と申します……そ、それでは!」
 彼女──基、矢次花柄はそう言って、自分の目の前から消えた──珍しく自分が戦わなかった相手だな、と思いながら、自分は咲夜を見つめる──後は咲夜と話をつけるだけ。

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