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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「おっめぇ! 主なんだから何か対処しろよ!」
「無理よ! 館が壊されたのに平穏で居られる主がいるかぁ!?」
「吸血鬼だか、吸血姫だが、知らんが、頑張れよ! 人間じゃないんだから器量を持てよ!」
「無理よ! じゃあ『スタンド』使いなんだから、アンタが奴を倒しなさいよ!」
「えぇ!? 自分だって怖いわ、あの『スタンド』能力! どんな能力か分からんのに! 自分の『スタンド』能力だって把握し切れていないのに!」
「何で把握出来ていないの!? 少しは自分の能力を考えろ!」
「無理だよ! 『幻想行き』されてぇ? 記憶失っててぇ? おまけに左の二の腕は金髪の幼女に食われるわ、此処数日でドタバタだわ! 考える時間も無い!」
「記憶を失ったぁ!? マジかよ!」
「マジだよ!」
「お前等、喧嘩している場合があったら隕石を止めろよ!」
「俺には無理!」
「私には無理! 能力を使用しても回避出来るオチが無い! もっと、決定的なオチがないと……!」
「ふったりとも使えねぇなぁ!」
「煩い! 元はといえばこのガキが!」
「ガキ言うなぁ! 泣いちゃうぞ、泣いちゃうぞぉ!?」
「泣けばいいさ! 俺も泣きてぇよ!」
 自分とレミリィが言い合う、すると魔理亞も参加する、ていうか、話し合っている場合では無い! 目の前に隕石が! 隕石が! 自分がそう思っていると、カツカツと靴と蒼魔館の床が当たる音がする、一体今度は誰だよ!? と思っていると、扉を蹴破って、一人の少女が現れる、その少女は大人びていて、モデル体型かと思った。そして少女は一言呟いた。
「煩い」
 少女がそう言って、両手を合わせる、すると自分達の目の前に来ていた隕石は粉々になって目の前から消える──
「あ、ありがとよ、プランドール……」
「別に? 煩い、と思ったから壊しただけ。この落とし前は魔理亞、私と弾幕勝負でつけてね?」
 プランドールと呼ばれた少女は魔理亞にそう言うと、魔理亞は頭を掻いて呟く。
「はぁ、面倒だな」
 自分は彼女はプランドールか、と思いながら静かに『スタンド』を出した──

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