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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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*59*

ウェンズ様とコラボ編!

「ふむ、えーと、君が澄花君だね?」
「はい、そうです」
「俺の名前は周理輪廻、宜しく」
「はい! 宜しくです!」
 澄花はそう言って頭を下げる、澄花は実際、『幻想郷』という場所から現れたらしい。因みに俺の場所は『幻想卿』らしいけれど。
 一体何で他の世界線から彼女が現れたかと言うと、向こうの『八雲紫(やくも ゆかり)』という妖怪が『暇だから、色々な世界に行きましょう』と言ったのが、最初である。
 そしてこの世界に現れたのが澄花である。と、自分は澄花の腹の具合の事も考え、腹が減っているかを聞く。そりゃ移動してきたのだ、大量のエネルギーを消費しているかもしれない、そう思い、自分は澄花に聞く。
「えーと、澄花君、何か食べたい物は……」
「今は大丈夫ですね」
「あぁ、そうかい。それは良かった」
 自分は澄花に話をして、納得する。まぁ、どうせ一日二日程度この世界に居るだろう、そう思いながら博礼神社の縁側に座る。
「あぁ、説明するのを忘れていたな。此処は博礼神社と言って、博礼霊夢が博礼の巫女をしている神社だ」
 自分が説明すると、澄花は不思議そうな表情で自分に言う。
「え、えーと、博礼神社? 此処が?」
「ん? そっちの世界では博礼神社はどんな名前なんだ?」
 自分がそう言うと澄花が返答する。
「私達の世界では『博礼神社』ではなく、『博麗神社』と……」
「ほう? 一文字違いか」
「でも、霊夢って名前だけ合っていますね」
「とんだ偶然である」
 自分と澄花はそう言って、談笑を開始する。誰もいないし、誰も来ない、霊夢も魔理亞も異変解決で居ないのだ、『スタンド』しか使えない自分には『スタンド』使いでしか、対応出来ないし、異変解決等出来ない。
 すると博礼神社の草陰から一人の男性が現れる。
「フハハハハ! 貴様だな! 周理輪廻という人間は! 今日こそ『あの人』の為に殺害する!」
 そう言って男性が指を指すのは澄花だった。
「ふぇっ!? い、いきなり何なんですかぁ!?」
「うるせぇ! 惚(とぼ)けても無駄だ! 行くぜ! 俺の『スタンド』! 能力は服を溶かす『スタンド』だぁ!」
 そう言って男性が『スタンド』を繰り出し、澄花に攻撃しようとする、自分は澄花を背後に移動させて、『スタンド』を繰り出し、左手で男性の足元に触れ、右手で自分の服を掴む、すると自分は男性の目の前に移動する、自分は男性に向かって叫ぶ。
「うるせぇ! 男が女の子を襲うのはダメだろうがぁ!」
 自分はそう言って、何度も男性を攻撃し、気絶させる。そして男性を倒し、木に縛って、目覚めるのを待つ──

「ん?」
「起きたか、それでは質問、名前は?」
 自分のいきなりの発言に縛られた男性は混乱しながら答える。
「羽津初善(はづ うぶよし)……」
「そうか、それで、『あの人』は、白衣の人?」
「あ、あぁ……そうだが」
「成程……俺って相当狙われているんだな……それじゃあ、聞くぞ? 俺以外の存在に初善さんの存在を消すか、俺にアンタの存在を消されるか?」
「消されたくない!」
「知ってる、それなら俺の目の前から出て行け、分かったな?」
「は、はい!」
 自分は羽津初善の発言を聞いて、縄を解いた、すると羽津初善はすぐさま自分の目の前から消える──
「はぁ……あー、えっと、これが俺の日常かなぁ? 何時も『あの人』っていう白衣の存在に命狙われているんだ」
「は、はぁ……大変ですね、輪廻さんも……」
「アハハ、でも最終的に数だと思うね? 何度も何度も『スタンド』使いを倒していく内に『あの人』も現れるだろうから」
 自分の発言を聞いて、澄花は静かに頷く。
「成程……頑張って下さい!」
 澄花がそう言った瞬間、目の前の空虚が割れて、一人の女性が現れる。
「あら、澄花? そっちの世界線はどうかしら?」
「えっ? あぁ、結構楽しかったです!」
「あらそう」
「お前が澄花の世界線の八雲……」
 自分がそう言うと、割れ目の中の女性は言う。
「あら? この世界の存在? 初めまして、私は八雲紫。貴方は?」
「俺は周理輪廻」
「輪廻、ね……何とも面白い運命をしているわね、貴方?」
「そうか? 自分にとっては別に普通だな」
「えぇ、私にとっては貴方はとても面白い運命をしているわ。精々生きなさい」
「それは忠告として受け取っても良いか?」
 自分がそう言うと、扇子を取り出し、口を覆って笑う。
「うふふ、貴方、本当に面白いわね。それでは澄花、元の世界線に戻るわよ?」
「あっ、はい。それでは、輪廻さん、また会える日を信じて!」
 そう言って澄花は八雲紫の割れ目の中に入って自分に手を振る、自分も澄花、八雲紫に対し、手を振って見送る──

「ふぅ、疲れた」
「本当だな」
「おっ、魔理亞に霊夢じゃないか。どうだった、異変は?」
 宙に浮いて博礼神社に戻って来る魔理亞と霊夢、二人は自分の発言を受けて返答する。
「んー? 案外簡単な異変だった」
「そうね、異変を起こした存在が弱かったわ」
「成程、だから昼間に帰ってきた、と言う事か、お疲れ様」
「ホント、異変なんか起こさないで欲しいわね」
「そうだなぁ」
 魔理亞と霊夢が博礼神社の縁側に座り、お茶を飲みながら会話する、まぁ、自分にも少し大きな出来事があったが──それは話さないようにしよう、そう思いながら今日という日を過ごす──

 ウェンズ様とコラボ編! 完

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