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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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『東方奇妙譚』 第十一章 閑静な箱庭製作者

 蒼魔館に滞在してから、軽く二時間が経った所、自分はピチュリーに蒼魔館内部を説明してもらい、図書室に来ていた。
「此処が私の読書をする場所。後勝手に本を持ち出さないでね? 特に魔理亞?」
「わ、分かってるよ……今日はただ御呼ばれしたから、私が付き添いに来ただけだ」
 魔理亞の発言を聞いて、目を細めてピチュリーは魔理亞を睨む。
「果たしてそうかしら? そうには見えないけど……」
「そう感じるだけだが? お前は心配性だな」
 そう言って、魔理亞は本を手に取り、椅子に座って読書する、こうしてみると、いい子なのだがなぁ、と自分が思っていると、自分によく似た雰囲気の少女を見つける。
「へぇ、君も蒼魔館の人間なのかい?」
 自分がそう言って、少女に歩み寄る、するとピチュリーが自分に叫ぶ。
「その子は誰!?」
「えっ?」
 驚いた声を出してももう遅い、少女は口の端を歪ませて、『スタンド』を発現させ、地面に三角形のマークを描く。
「フフフ! 周理輪廻、逮捕完了! 後は貴方を殺害するだけ!」
「は、はぁ!? な、何が起きて……!?」
 自分がそう言った後、魔理亞、ピチュリーは首を振って、自分を探す。な、何を言っているんだ、俺は此処に……! 自分がそう叫ぶと、少女が自分に言う。
「周理輪廻、お前は今、『マジックミラーの中に居る』と考えてみろ、周りから見えず、中からでしか、外を確認出来ない。意味が分かるかな?」
「ど、どんな『スタンド』能力だよ……」
 自分が少女の言葉を聞いて、溜息を吐く。とりあえず、少女を倒したら、俺も見えるんだよな、そう思いながら魔理亞とピチュリーに少女を倒すよう、祈る──

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