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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「ふぅ……」
 朝食を摂った後、自分は部屋に戻って、時間を潰す、すると自分の寝室にアリスが侵入してくる。
「……何しに来た?」
「何しに? 簡単よ、『話死合い』よ?」
「何だか不穏な雰囲気を感じるね?」
 自分はそう言って移動する為に『スタンド』を発現させておく、これで何時でも出られる。
「そうね、貴方にとっては不穏な雰囲気を感じるだけかも?」
「一体何しに来たんだ? 用件を言えよ?」
「……単刀直入に言うわ、私と魔理亞の邪魔をしないで頂戴?」
「…………はい?」
 いきなりの発言に自分は驚愕してしまう、コイツは何を言っているんだ?
「私は魔法使い、と言ったわね? 逆に魔理亞も魔法使いなの。魔法使いはある一つの掟があるの、それは『恋愛するな、ケッコンするな、自分以外を好きになるな』の三ヶ条。これら三ヶ条を『孤独の条』という掟にしているの」
「で?」
「で? って?」
「お前等魔法使いは『そんなつまらんモノを守っている』のか? 馬鹿らしくて反吐が出る」
「は、はぁ!? 貴方こそ何を言っているの!? これは最強の魔法使いが作り上げた掟!」
「だからだ。『最強の魔法使い』だぁ? そんなの、何処に存在する? 生きているのか?」
「い、生きている筈ないじゃない! 何百年も前の話なんだし!」
 声を荒げて反論するアリスに対し、自分はその場で深い溜息を吐いて、言い返す。
「あのなぁ……何百年も生きている魔法使いが言うのならまだしも、死んだ奴の掟を守るって……この世には『死人に口無し』って言葉がある、昔の考え方より今の考え方をしろよ。過去に縛られるな、今に縛られろ」
「そ、そんなの……!」
 アリスはそう言って、頭を抱える、そして自分に言う。
「イライラする、だからアンタを魔法で倒す! 倒されたらもう二度と魔理亞に近付かないで!」
「いいぜ、別に博礼神社で生きる事も可能だし」
 自分はそう言って、アリスと戦う事を決意する、そして自分とアリスは外に出て、戦闘態勢になる──

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