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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「へぇ……アンタも不運ね、『あの人』って存在に始末させられそうで」
「あぁ、そうだな……でももう疲れた、何戦『スタンド』使いと戦ったか……」
 自分はそう呟いて、霊夢から貰ったお茶を飲み干す。すると自分の前にリストバンドをした男性が現れる。
「うぃーっす。えーと、紅白のアンタ、アンタが巫女で良いんだよな? 神社に男は基本居ないし──居たとしてもちゃんとした格好をしているしね? この男は正装していないだろ? だからそう思う──白黒の巫女なんか巫女じゃないしな」
「……えぇ、そうね」
 そう言ってリストバンドをした男性はポケットから万札を何枚か取り、賽銭箱に投入する。次に男性は両手を叩いて頭を少し下げ、ブツブツ小言を言う。
「よしっ! これで周理輪廻も簡単に見つかるな!」
「えっ?」
「はぁっ?」
「えぇっ!? お金が!?」
 自分、魔理亞、霊夢の順番で声を発す。一番声がでかかったのは霊夢だった。
「あ、アンタ!? 本当に良いの!? 今ならお金返すけど!?」
「いいよいいよ。周理輪廻って奴が見付かったら最高だし。一種の前金って感じで」
 そう言うリストバンドの男性に対し、自分は静かに手を上げて男性に言う。
「ぼ、僕が周理輪廻だ」
「……えぇっ!? マジで!?」
 そう言ってリストバンドの男性は驚愕していた。まぁ、そりゃ目の前に居たら驚くよね……

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