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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「うおぉ! 間に合え! 弾幕!」
「は、早く逃げないと……! えぇい! 離せ邪魔だ!」
 把持安芸文と自分はそう言って逃亡の攻防を行う。そして霊夢の弾幕が把持安芸文の足に当たり、把持安芸文はその場で膝を曲げて痛みを感じる。
「いっつ……」
「あっ! おい!?」
 把持安芸文が膝を曲げた瞬間、脇腹に当たる筈だった弾幕が把持安芸文の頭部に当たり、把持安芸文は気絶する。気絶すると同時に自分の肉体が元に戻る、そして『スタンド』を出し、右手を確認する。すると元のサイズに戻っており、安心する。これで終わったな……自分はそう思い、その場で溜息を吐く──

 自分は把持安芸文を縛って、身動きを止める。これで逃げられない。
 すると把持安芸文が目覚める。
「おっ? 目覚めたな? 一つ聞きたい事がある」
「な、何なんだ……?」
「お前等の言う『あの人』ってどんな存在なんだ? 教えてくれ」
「……そうだな、私からしてみれば『カッコいい存在』だな、『スタンド』使いを受け入れてくれる存在。あっ、お前、『『スタンド』使いは惹かれあう』って知らないか?『スタンド』を使う者同士、何時の間にか『惹かれて出会ってしまう』ってよ」
 把持安芸文の発言を聞き、じゃあ色々な『スタンド』使いと戦ったのは『スタンド』使いが惹かれあったからか? と考えるが、そもそもとして、自分を襲った『スタンド』使い自体、『あの人』の刺客だった事を思い出す。そして自分は把持安芸文の縛っている縄を解く。
「もう帰れ、結構面白い事を聞いた、それで免罪符にしてやる、もう俺を襲うなよ?」
「それはどうだかな?」
 把持安芸文はそう言って、自分の目の前から走って消える──これで血糊を洗い流す作業に戻れる……自分はそう思いながら洗濯板と血糊がついた服が置いてある場所に移動する──

 第十七章 スモール・ワールド 完

 第十八章に続く──

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