完結小説図書館
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン
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こんにちわ!桜木霊歌です!
霊歌「お金はちゃんと返さないと駄目だよ!ちゃんと返さないからそうなるんだよ。あれはちゃんと薬にはなってると思う。」
依頼、させていただきます!
・依頼人名『逢坂(おうさか)哲(さとる)』
・依頼内容(簡潔)
ちょっとばかり特務司書界隈で流行ってる怪しげなおまじないを調べることを手伝ってほしい
・依頼内容(細かく書きたいならこちらで)
俺は特務司書と呼ばれるアルケミストにこの世に転生した転生文豪の一人だ。
とはいっても、まだ転生したばかりの新人だけどな。
で、特務司書の間でかなり怪しげなおまじないの噂が流行ってるんだ。
それが会いたい人に会える『メグル様のおまじない』ってものだ。
文豪を転生させる作業はアルケミストであればかなり簡単だけど、誰が来るかは完全ランダム。
今の若者風に言うと、この作業はソシャゲのガチャみたいなもんで、来てほしい文豪がいなくて俗に言う難民的な司書もかなりいるから、このおまじないにすがる司書が多くてかなり流行ってるんだ
このメグル様のおまじないをやった司書は来てほしい文豪こそ来たけど、転生した文豪の様子がかなりおかしいらしい。
なんでも、司書に対してかなり警戒心が強いらしい。
それだけじゃない。前世からの友人や師匠、弟子にすら当たりが強くなってる。
中にはおまじないで転生した文豪が殺人未遂を起こしたこともつい最近あったんだ。
俺を転生させた司書はおまじない嫌いだからこのおまじないをするつもりは毛頭ないが、どうにも嫌な予感がする。
それに、ここに書いた殺人未遂が起きた後におまじない関連の通報で、このおまじないは禁止されたんだが、それでもこのおまじないをやってるやつがいるし、お偉いさん曰く、『無理矢理縁を結ばれた状態だから転生文豪を有魂書に還すことは現段階では難しい』らしい
済まないが、メグル様のおまじないについて調査を手伝ってほしい
・依頼に関することのフリー記入欄
転生文豪
侵蝕者と呼ばれる本の世界を破壊する存在から本を守るために転生した文豪
文豪としての記憶や知識は持っているが、転生という概念上厳密には本人ではなく、転生前から著しく人柄が変わる者も存在しており、今回の依頼者である逢坂哲は生前より好奇心が強くなった
また、心が強ければダメージをくらいにくいという特性を持つ(順に、安定>やや安定>普通>やや不安定>不安定)
書いた文学ジャンルによって本を変化させて使用する武器が変化する(純文学→刃、純文学(自然主義)→弓、童話、詩歌、俳句→銃、大衆小説→鞭)
メグル様のおまじない
文豪を転生させるアルケミスト・・・もとい、特務司書の間で流行ってるおまじない。
今回の依頼者である逢坂哲の転生した図書館の特務司書はおまじない嫌いであるためこのおまじないを行っていない。
だが、このおまじないを行って転生させた文豪はみなかなり警戒心が強く、かつての友人にすら心を開こうとしない。
また、近くで動物や人が死んだという事件もおまじないを行った図書館の近くで起こっている
手順は次の通り
①紙を2枚用意し、1枚目に自分と会いたい人の名前を書き、2枚目で名前が隠れるように固定して封筒に入れる
②真夜中にニエサカ山の頂上にあるお堂に入り、お堂の中にあるメグル様の人形の手に封筒を置く
③山を降りて寄り道せずに家に帰る
・依頼人の詳細
逢坂哲
1892~1936(享年44歳)
【代表作】
『日本見聞録』
『旅人日記』
『思ひ出紀行』
【派閥】なし
【武器】刃
【文学傾向】純文学
【精神】安定
今回依頼をした依頼人であり、ある図書館に転生したばかりの転生文豪。
明るい肩までつく長さの茶髪をポニーテールにし、ゴーグルを首から下げており、白いシャツの上に茶色いジャケットと同じカラーのカーゴパンツを纏い、黒いブーツを履いているという冒険家を連想させる容貌の男性
性格は自由奔放で好奇心旺盛かつ人情溢れる頼れる兄貴分的存在。多分・・・いや、おそらく・・・否、確実に持ち前ほ好奇心旺盛さから正義の悪役の皆すら振り回してしまうかも?というか確実に振り回すことは確定。
極度のがつくほどの鋼メンタルであり、あの魔トリョーシカーでも『どうなってるんだ?』と調べようとするほど。
生前からかなりの旅好きであり、明治時代初期辺りから小説家としての一面と同時に冒険家としての側面を持っており、二足のわらじを履いて活動していた。
たまに誰にも言わずに勝手に姿を消して旅行に行くこともしばしば。
生前は崖に落ちた子供を助けようとした結果自分が崖から落ちてしまった事による転落死。
こうして第二の生を迎えられたことに対してはだいぶ・・・否、かなりワクワクしている。
全国を旅していた為、彼と面識のある文豪はかなり多く、日本全国に彼の知己である文士は数しれず。
生前は出会いや自分が旅で見た景色をもとにした小説を書いていた。
彼が本を変化させて使用する武器は長い鎖で繋がれた二本のサーベル。普通に二刀流で戦うこともできれば、鎖を鞭のように振り回して戦うこともできる
口癖は「人生は長い旅路の冒険だ!」、「ちょっとした冒険ってやつだ!」、「人生って旅路は寄り道が一番楽しいもんだろ?」
メグル様のおまじない自体には興味はあるが、おまじないをやるつもりもやらせるつもりもない。
・依頼人のサンプルボイス
「俺の名前は逢坂哲だ。さあさあ、長い長い冒険の始まりだ!」
「こんな第二の生なんて、やすやす得られるものじゃない。文学を守りたいって想いはあるけど、それ以上にワクワクも止まらないんだ。」
「こんな事も、ちょっとした冒険ってやつだろ?」
・報酬は?
身代わり人形
死に瀕するレベルのダメージを負っても一度だけなら人形が身代わりになる
・その他補足(この情報は誰も知りません)
メグル様のおまじない
特務司書たちのやったおまじないには全て欠落があった。
本来の手順はこっち
①紙を2枚用意し、1枚目に自分と会いたい人の名前を書き、2枚目に生贄の名前を書き、2枚目の紙で両方の名前が隠れるように固定して封筒に入れる
②真夜中に生贄を連れてニエサカ山の頂上にあるお堂に入り、お堂の中にあるメグル様の人形の手に封筒を置く
③山を降りて寄り道せずに家に帰る
特務司書たちが聞いたやり方は生贄が省略されていた為、2枚目に何も書かなかった事と、生者か死者か分からない転生文豪の名前を書いてしまったがためにおまじないが中途半端になった為(これによりメグル様が怒り、このおまじないによって転生させられた文豪は代償に心を持っていかれた為。それでも本人たちからすれば墓荒らし同然のため、心を持っていかれなくとも同じことになっただろう)
メグル様が2枚目の生贄の名前を書いた紙を食べている間は安全だが、生贄の名前を書いた紙を全て食べられると、今度は1枚目の紙に書いた名前の人物たちの番(つまりおまじないをやった本人と縁を結ばれた人物も生贄扱い)。
転生文豪たちはメグル様が食べあぐねている為無事だが、特務司書たちは生贄認識されており、放置すればメグル様に殺されることは間違いなく、この事態を放置すれば下手しなくても特務司書連続不審死事件として騒がれることは免れない。
また、生贄にした生き物によってグレードは変わり、一番強いのは人間。しかし、人間は『地獄に落ちても逃げ切ってやる』、『てめぇも道連れにしてやる』という意志でもない限りおすすめできない。
それを回避するには、手順にあるお堂に保管されている封筒を燃やし、繋がれた悪縁を強制的に断ち切る必要がある。
封筒を燃やして悪縁を強制的に断ち切ることでこのおまじないによって転生した文豪は有魂書に還す事ができる。
おまじないによって転生した転生文豪
中途半端に省略されたおまじないによりメグル様に心を持っていかれ、司書はともかく、前世からの友人や師匠などに対しても当たりの強くなっており、無関係な者であっても話を聞くことは難しい。
皆有魂書に還りたいと願っているが、メグル様により強制的に縁を結ばれているため有魂書に戻れない状態になっている。
そんな彼らの願いを叶えるにはメグル様と結ばれた悪縁を断ち切るしかない
難しい点があれば質問受け付けます。
次回も楽しみに待ってます!