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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 97ページ)
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*20*
魔トリョーシカ
「…………感じるよ、絶望を」
優
「絶望?」
七夜
「所長は理屈はわかんねーんだが苦しみだとか、不幸だとか、そういう絶望的な感情を読み取ることが出来るんだよ」
魔トリョーシカ
「まぁ、絶望の魔法使いだからね………ふむ」
魔トリョーシカ
「大虐殺があったというのは間違いなさそうだ、それくらいの数を感じるよ」
七夜
「まだ山にも入ってねーのに分かるとかやっぱやべーんじゃ」
キキーッ
と、突然バスが止まり、勢いでひっくり返える
犬塚
「どんな運転してやがる!!」
運転手
「こ、これ以上は無理ですよ!だって鬼灯山でしょう!?」
優
「…………前、鬼灯山を開拓して遊園地を作ろうとした計画があったんですけど、前にも話したような事が起こったせいで中止になって………以来近付こうとする人もそんなに居なくなったんです」
レザード
「ちっ、ここから先は足って訳か」
キスキル
「帰っていい?」
ネズミの神さま
「ここまで来ておいて!?」
リィラ
「昼間はあんまり足使いたくないんだけど」
ユージン
「おいスターアベネス、願いの力で何とかしろ」
スターアベネス
「嫌だ、オレがお前らなんかのために尽くしてやるかよ」
魔トリョーシカ
「仕方ないな、ボクが乗り物になるよ」
優
「え?」
魔トリョーシカ
「この間マルスの時に貯めてきたハーヴェストの実験体の絶望を糧に、殻を作るよ」
魔トリョーシカは口から黒いモヤを出して、モヤから自分の体を作り組み替えていく
………そして、人間を車にしたような冒涜的な乗り物ができた
魔トリョーシカ
「出来たよ、名付けて魔トリョーシカー」
七夜
「いやいやいやいや!!」
優
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
魔トリョーシカ
「なぁに、乗ってみれば乗り心地は結構いいよ。」
マルス
「彼女に人間の心はあるのかな………?」ボソッ
チドリ
「所長は良心とか悪意とか頭のネジ数本とか色々抜けている方なので」
優
「そんなに抜けてるなら何が残ってるの!?」
………
レオン
「おい魔トリョーシカーめっちゃキモイ動きするんだけど」
カーム
「これもう俺たちの方が怪異だろ」