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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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*9*

「目覚めろ、目覚めろ」

「ん...?」

謎の声に呼ばれ、目を覚ます...辺りを見渡すと、真っ白な空間に座っていた

「ここは...」

「やっとか」

「ん?」

起きた人物が状況を把握する暇もなく、床から古ぼけた風貌の何かが現れる

「お前さんは『Mirura@』で会ってるな?」

「は、はい...あの、貴方は?」

「そういえば俺とは顔を見せていなかったな」

古ぼけた何かは首を捻りながら、名簿用紙を取り出す...そこにはMiruraの姿と名前の他に無数の名簿が載っていた

「俺がロストメイドウィン・ザ・ダストヒューマンだ」

「メイドウィン小説においてはいらないものを消し去る掃除屋という仕事を...と、お前は知っていたか」

「何せメイドウィンだからな」

メイドウィン...所謂神とも言える職業で、それぞれ個別の世界を持っている存在、Miruraもそれに属しており、メイドウィンらとは顔見知りである

「あのー...ちょっといいですか?」

「後で聞こう、他にメイドウィンが四人、お前にとっては初めて見る奴もいるだろうからよく聞いてほしい」

「DJ灰龍、桜木霊歌、彩都(さいと)、そして美奏良(ミソラ)」

「この四人にもお前と同じ話を済ませてある」

「はぁ...」

Miruraは頭を横に捻る、これらの名前に覚えもなく、これといった共通点も浮かばなかったからだ

「何か関係が?」

「ああ...その、逃走中だよ逃走中」

「えっ!?逃走中ですかぁ!?」

『逃走中』はメイドウィン達における『祭り』に近いもので、定期的に行われていたのだが、黒影らの世界は「興味がない」と反対派だったのである

「まさかそちらが...」

「一回だけなら良いかとあいつが面倒になってな」

「まあいい、やるからには他と違うような事をする...その為にルール説明などを個別で話しているわけだ」

「ははあ...あ、そうだ」

自分がその最後の一人だと納得したMiruraは、改めて聞きたかった事をロストメイドウィンに話す

「...なんで、逃走中小説なのに地の文使ってるんですか?」

「今言っただろ、他とは違う感じにするって」

「そういう意味いいいいいい!?」

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