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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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*30*

88:21

牢屋内...周囲を空の器で埋め尽くした黒影は暇をもて余していた

「なぁ、もう一人は飽きたよ...誰か捕まってくれないかなー」

「後で言い触らすか」

「やめろ」

「黒影、俺だって忙しいんだ...作るのがこんなにも面倒だったとはな」

掃除屋...すなわち、要らなくなったものをあらゆる手段で消し飛ばすのが本来の役目である彼はプログラムやスケジュールを『設計』する普段と真逆の事を行うゲームマスターに慣れていなのだ

「何故俺にやらせた...俺は終わった逃走中の世界を処理するのが仕事のはずだが?」

「なんかお前以外に思い付くキャラがいなくってな、悪い」

「たくっちスノーめ...パラレルワールドの俺なんだからやったっていいだろう、独自能力も失ったし」

「あいつはあいつの仕事がある、ほら見ているから頑張れって、俺も経験あるし指示くらいなら出来る」

「指示をする気があるならその器を片付けろ...」

...
87:20

「注文は?」

「とりあえず醤油で」

「オッス」

彩都は出来上がるまでこれまで集めたラーメンの付与効果を調べていた

「付与効果にしても微妙なのばかり...当たりは何なのかと言われるとよくわかりませんが」

「それにしたって...なんで逃走中しながらラーメン食べないといけないんだろう、せめて自首くらい普通に電話にしてくれれば...」

彩都が見えないところで(主に黒影に対する)不満を漏らしていると、後ろでまたラーメン屋の引き戸が開く、このエリアは全て貸し切りになっており逃走者以外の客は来ないため、引き戸が開くのは逃走者が入ったときだけだ

「おおー!ここのラーメンも美味しそうだ!」

「注文は?」

「ここのオススメで!」

入ってきた逃走者は彩都の隣のカウンター席に座り、タブレットでアイテムを何回もチェックする

「貴方は...切札ジョーですか」

「えっ、知ってるの?」

「メイドウィンの権限を持っていないのにも関わらずキャラクターと世界を産み出した...それも、異例の若さで」

「...なんか俺って有名人なの?貴方は一体」

「私?私はまぁ...貴方みたいにキャラクターを作れる存在、といったところですかね」

「へぇ...?」

「ほらよ、俺自慢の迫真中華そばだ」

「待ってました~!いただきまーす!」

ジョーはラーメンが置かれた途端どこからか箸を取りだし、豪快に食べ始める...それを見た彩都は彼もラーメン目当てで参加したんだな、と心の中で呟いた。


「ほっとくと伸びますよ?」

「あっはい、いただきます」

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