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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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*29*

ハンターが近くに来ていることに気付いたたくっちスノーはタブレットを付け、アイテムのアプリを開く

「くっ、出来ればもう少し温存しておきたかったが仕方ない!!」

たくっちスノーがゲームマスターから支給された爆弾型のアイテムをタップすると、手に大きな爆弾が握られる...

「間に合えっ!!」

そのままハンターの方へと振り向き、爆弾を投げ飛ばす...爆弾はハンターの目の前で爆発し、周囲をハンターもろとも氷の塊に変える...溶けるのには時間がかかるだろう

【スーパーアイスボム】(ボム系)
5分間ハンターを氷付けに出来るが、周辺も凍り付き通行止めになってしまう

「よし、今のうちに逃げるか!!」

...

89:42

「...ここも違う、か」

一方、これまで細々と動いていたメイドウィン、彩都はタブレットをラーメン屋の看板に近付けては戻し、また新たな看板に近付けながら歩いていた

「あれは何だ...?」

その光景をSonic.exeとヅッチーは不思議そうな顔で眺め...最終的に直接聞こうという考えが一致した

「彩都...だったか」

「ああ、確かあの人のボディーガードとやら...と、誰?」

「ヅッチーだ、exeとはまぁダチみたいなもんなんだ」

「ダチというほど深い関係ではないがな...それで、何をしているんだ?」

「いえ、このタブレット赤外線通信も出来るみたいでしてね...どうやらラーメン屋の看板に当てると事前に得られる能力が分かるみたいなんですよ」

「裏技って奴か!」

「ま、私もたまたま見つけたようなものなんですけど...それでほら、ゲームマスターが言ってたよね?自首も特定のラーメンを食わないと出来ないと」

「そういえば...」

「自首る為にも予め自首用ラーメンの店を探しておいて、頃合いが来たらそこに向かうようにしておきたいので」

「...あいつの事だから、クソまずいラーメンの店に効果を付けそうだがな」

「まぁ、そういうことなんで失礼しますね」

「ハンター来たらどうすんだよー?」

「来る前に入りゃ問題ありませんよ、今みたいに」

そう言いながら彩都は【迫真麺創り】と看板の書かれたラーメン屋へと入っていった

「自首する奴も大変なんだなぁ」

「そうだなヅッチー...どれ、俺達は向こう側のラーメンでも食わないか?」

「おおー、ヅッチー丁度腹減ってたんだよ!」

釣られるようにexe達も彩都の入った店の隣『玄武』へと入っていった

この二つの店が、後に大波乱を起こすことになろうとは逃走者達..下手すれば、時空監理局やゲームマスターすら予想できなかっただろう

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