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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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逃走者達は謎の人物を前にざわめく

「あ、あれは何...?」

「マガイモノ...なのか?」

黒影のような何かは気に留めずたくっちスノーに近付く

『たくっちスノー...久しぶりだね』

「ああ、また生き返ったんだね...父さん」

「「「父さん!?」」」

「お前もしつこいな、江ノ島盾子並に黒幕扱いされてないか?」

『ダストヒューマンも変わらないようだ...どう?来てあげたよ、別世界の俺』

何かの言葉を聞き、逃走者達は一斉に黒影の方を向く

「ああそれ?俺はアナザールート、所謂パラレルワールドから来たんだよ」

「だから野獣先輩があの時パラレルのって言ってたのかゾ...」

「だと思いましたよ...忘れてません?あなた歴史上では死んだことになってるんですよ」

「じゃああれは!?」

「みんな...あれが本当の、僕達の時空のシャドー・メイドウィン・黒影だよ、いやそんな名前じゃない、今は...『名無しの怪物』だよ」

『田所と一緒に来ていたんだけど...まぁ、彼は上手くいかないとは思っていたよ』

「ハンターに細工をしたのはお前か?」

『うん、君らが田所を追いかけてる間にね』


『それだけじゃないよ...世界を破壊するほどの力を秘めたロボットのスクラップ、大金の入ったアタッシュケース、メイドウィンのいない世界、そこにあるロボット操作用のタブレット、秩序神の記憶が入ったAIチップ...』

『この【逃走中】を行う上で必要な道具を捨てたのは俺だよ』

「黒影ちゃんと処分しておけよ...ゴミ処理も楽じゃないんだぞ、闇商人に売ったりとかな」

「えっちょっと待って!?」

「...何故こんなことをした、僕への復讐か?」

『ううん、たくっちスノーが居るなんて知らなかったよ、これは本当だ』

『俺ってほら、元ゲームマスターでしょ?だからゲームを操りたかった』

『だが、俺は何故か普通というのがどうしても出来ないんだ、ペーパークラフトをやっても説明通りにやるのが面倒でぐちゃぐちゃの怪物を作ってしまう』

「おい、作者の実話を混ぜるな」

『だからこういう感じで操りたかったけど...結局ただのバトルマシーンになっちゃったか』

『おいで』

名無しの怪物が呼び掛けると、学習型ハンター...だったものが黒影の後ろに現れる

『とりあえずこれは俺のものだから持って帰るね...じゃあ、またね』

「待て怪物っ!!」

名無しの怪物は時空の渦を作り、世界から抜けていった

唯一残った二人のハンターと共に...しばらくして、タウロスと彩月が現れる


「ハンターは?」

「...消えた」

「!?」

「どうやら、俺たちはあいつの逃走中ごっこに存分に遊ばれたようだ」

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