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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 96ページ)
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...
何もすることが無くなったロストメイドウィンは荷造りの準備を始める
「俺は野獣先輩を捕まえるためだけにこの逃走中を開催した...が、それさえもあの黒影に想定されていたとはな」
「どうするんだ?」
「ハンターはもっていかれ、タブレットもパソコンもハッキングされ使い物にならん、あるものといったら金だけ」
「これは...もう中止にするしかないよね」
「そうだな...確かメイドウィン小説で逃走中の中止は三回目か」
「ゲームマスターのワガママで打ち切ったのが一回、続行出来る状況じゃなくなったのがこれで二回か...前の中止は逃走者の予期せぬ死亡が原因か」
「.....」
「ああ、悪い黒影。金ならあるから欲しいやつは最大100万まで持っていけ」
「いいのか?」
「時空犯罪者名無しの怪物、一度雇われたとはいえ野放しにしてるとこちらにも支障が出るのでな、今回のように」
たくっちスノーとロストメイドウィンが話を済ませるなか、逃走者達は...
「あの...じゃあ、我々は帰ってもいいんですか?」
「ああもう必要なくなった、帰りたいやつはさっさと帰れ、世界と共に消滅(ロスト)されたくないなら尚更な」
逃走者達は「やっぱり横暴だ」と思いながら時空の渦へと入り、元の世界へと帰ろうとするが...
「あっ、メイドウィンの皆にはこれを!」
たくっちスノーはポケットからメイドウィン五人に『M』のマークが付いたガラケーを渡される
「それはマガイモノ専用の電話です、もし名無しの怪物を発見したら自分に連絡してください...exe、君も」
「ああ...追加で受け取りな」
Sonic.exeはそこから名刺を投げ飛ばし、的確にポケットにいれていく
「俺、タウロス、マスカレード、マンドレイク...そしてティーの電話番号が入っている」
「くれぐれもイタ電と詐欺には使わぬように」
「では、もう二度と逃走中は出来ないと思いますけど...まともな出逢いを期待しています!」
そう言ってたくっちスノー達も撤退し、生き物がいなくなったのを確認したロストメイドウィンは、不要となった世界を消し始める...
逃走中、否。
『この小説』自体。
これからの大事件への【序章(プロローグ)】でしかなかったのだ。
結局のところ、いつだって騒動ばかりで平和などないメイドウィン世界が普通にバラエティが出来るなど、一週間に5回台風が襲いかかるよりもあり得ない話ということである
メイドウィン逃走中 gameEND