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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 70ページ)
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【第四話】
『正義と愛とで輝く星だ』
たくっちスノー「やべっ!急いで出ないと巻き込まれ………うおおっ!!」
バキ!バキ!バキ!
地下から地面を突破って、マジンカイザーとグレンダイザーが発進される。
もう既に上空には円盤獣と量産型グレートマジンガーが宇宙科学研究所に向かって迫っていた。
たくっちスノー「おい!いきなり無茶苦茶な発進させやがって!ああもうゲッターD2埋まっちったよ……」
大介「行くぞ、甲児君!」
甲児「ああ!相手が宇宙人だろうとこの星を狙うなら容赦はしないぞ!」
大介「ダブルハーケン!」
甲児「カイザーブレード!」
ズバッ!!ザシュッ!!! 円盤獣の群れに突っ込んで切り倒す二人。
その隙を狙って、敵の円盤獣がビームを放ってくる。
だが二人はそれをひらりとかわす。
そして反撃の一閃を放つ!
大介「反重力ストーム!!」
甲児「ルストトルネード!!」
次から次へ襲い来る円盤獣を蹴散らしていく。
だがその時、円盤獣の一体がカイザースクランダーに噛み付いた。
だが次の瞬間、円盤獣はカイザースクランダーごと地面に叩きつけられた。
たくっちスノーがようやくゲッターD2を掘り起こして、円盤獣を掴みあげたのだ。
たくっちスノー「随分盛り上がってるようだが、足元すくわれるなよ!」
甲児「おう!分かってる!」
たくっちスノー「量産型グレートも来るぞ!」
量産型グレートマジンガーが円盤獣に跨り迫ってくる、ブレストバーンを放ち周囲を焼き尽くしていく!
大介「数が多すぎる、円盤獣を倒して叩き落とすぞ!」
甲児「分かった!」
大介「スペースサンダー!」
甲児「ファイヤーブラスター!!」
たくっちスノー「放射型ゲッタービーム!!」
3つの光線が円盤獣を撃墜し、量産型グレートマジンガーを落下させていく!
「グレートブーメラン!」
落下した物をオリジナルのグレートマジンガーが破壊していく、剣鉄也がようやく合流したのだ。
甲児「鉄也さん!」
鉄也「レーダーによると円盤と量産グレート達は全てここに向かっている、よほど向こうに都合が悪いものがあるようだな」
大介「ベガめ……真っ先に僕とグレンダイザーを潰す気か」
鉄也「なるほど、大介君だったのか……前々から何か不思議な感じはしたが」
たくっちスノー「剣鉄也!ゲッターチームはまだ来ないのか!?」
鉄也「ああ、そろそろ真ゲッターの発進承認は得ているはずだが……」
たくっちスノーのゲッターD2に通信がかかってくる、別のゲッターからだ。
たくっちスノー「見たことない反応だが、多分竜馬だな………おい竜馬!いつまでかかる!?てかどこに」
竜馬『悪いな!俺達は宇宙科学研究所には行かねえ!』
たくっちスノー「はあ!?じゃあお前何してんだよ!」
竜馬『俺達は今………』
竜馬『月まで行くんだよ!!』
たくっちスノー「何!?」
ゲッターチームはマッハを超えたスピードで現在、地球から大気圏を超えて月まで向かっていた。月の裏側から円盤獣が待ち構えて飛んでくる。
隼人『よく聞け、ベガ星雲の侵略者は月の裏側に戦艦と基地を作り、そこから量産型グレートマジンガーと円盤を大量生産している』
隼人『地球に来ているものはまだその一端に過ぎない、俺達が月に突入してそれを破壊し、供給を止める!』
たくっちスノー「だ……大体事情は分かったけど、大丈夫なのか?」
竜馬『問題ねえよ!ボサっとしてないでお前は地球に来た円盤をぶっ潰してろ!』
竜馬は通信を切り、大気圏を突破して月まで一直線に突き進む。
隼人「そろそろ奴らも俺達を補足する頃合だ」
竜馬「隼人!弁慶!こいつの合体は初だが、いけるだろうな!?」
弁慶「おうよ、伊達にお前達とゲッターチームやっとらん」
隼人「いつでもいける!いくぞ!!」
隼人「これが『真ネオゲッター』だ!!」
数時間前、隼人が真ゲッターロボが政府から承認されたので解放しようとしていた時だった。
ゲッターの新たな進化か、あるいはプラズマエネルギーを入れたことによる突然変異か……
真ゲッターはネオゲッターロボと同じ機構に変化した真ネオゲッターに進化していたのだ。
竜馬「チェェェンジ!!ネオゲッタァァァワンッ!!」
3機の大きなゲットマシンは、赤と青が入り交じった未知のゲッターへと合体する。
それを覆うように、円盤獣達がネオゲッターを取り囲む。
竜馬「来やがったな円盤共!!」
竜馬「1発で鎮める!!」
真ネオゲッターは両腕を空に掲げると、一点に黒いエネルギーを収束し始める。
その量は非常に膨大で、ほんの少しの時間で真ゲッターの体積を上回る量へと変化する。
竜馬「プラズマァァァ!!!ボンバァァァァ!!!!」
両手から放たれた巨大なエネルギー波は円盤獣を巻き込みながら円盤獣の群れの中心へ突っ込む。
爆発と共に円盤獣も量産型グレートマジンガーも跡形もなく消え去った。
隼人「なんて威力だ…俺の開発したプラズマエネルギーがここまで……ゲッターはどこまで俺達の先を行くんだ…!?」
弁慶「感心している暇は無い!急いで月の裏側に回り、戦艦を破壊する!」
竜馬「任せたぜ弁慶!オープンゲット!」
弁慶「チェンジ!ネオゲッター3!」
ネオゲッター3に変形しながら月面に着陸、そのまま基地へ向かって突撃していく! 量産型グレートマジンガーが迎撃するが、それを蹴散らし、さらに量産型グレートマジンガーも破壊していく!
弁慶「元いた場所に返却処分だ!」
弁慶「直伝ッ!!大雪山おろしいいいい!!!」
ネオゲッター3のアームと風圧によって量産型グレートマジンガーは次々と投げられていき、重力圏を突き抜けて宇宙の彼方へと飛んでいく。
弁慶「機体は大体片付いたぞ」
隼人「俺に代われ!」
弁慶「オープンゲット!」
隼人「チェンジ!ネオゲッター2!」
隼人「プラズマエネルギーの扱い方は、俺が誰よりも知っている!」
隼人「月の一部を削る覚悟だ!プラズマドリルハリケーン!!」
隼人が放った竜巻が月の一部を削り取り、真空の空間を作り出す。
そしてそこに出来た穴に、量産型グレートマジンガーが吸い込まれていく。
まとめてベガ星の軍事基地が破壊されて、次々と倒壊していく。
隼人「よし、これで奴らは当分量産型グレートマジンガーと円盤を作ることは出来ない」
弁慶「だがこれからどうする気だ?本元はベガ星雲とやらにあるんだろう、月に作られた物を壊したところでまた奴らは来るんじゃないか?」
竜馬「へっ、それも想定内だ…むしろ、それが狙いだ」
弁慶「……なるほど、お前や隼人らしい考え方だな、オープンゲット!」
竜馬「チェンジ!ネオゲッター1!」
ネオゲッターは一度立ち止まり、両腕を上に掲げた。すると円盤獣の軍団は上空に集まってくる。
竜馬はニヤリと笑う。
竜馬「来たな、わざわざ俺達の所にノコノコ現れやがって」
竜馬は腕を振り下ろし、一気に構える。
竜馬「おおおおおおおおおおおっ!!!」
隼人「竜馬!ゲッター線変圧器のスペックも向上している!遠慮なくぶっぱなせ!」
竜馬「ゲッタァァァァァァ!!!ビイイイイイイム!!!」
円盤獣の群れがビームに飲み込まれる。
竜馬は円盤獣を次々と撃破していき、円盤獣の勢いが止まる。
隼人のプラズマエネルギーは円盤獣の基地を破壊したことで機能不全を起こし、円盤獣を量産することが出来なくなっていた。
竜馬達は遥か彼方から現れるベガ星人達の増援をビームで全て薙ぎ払っていった。
竜馬「よし、こんなものか」
弁慶「これでベガ星雲とやらも痛手を負っただろう」
隼人「だが、ベガ星雲から地球までそう遠くない、次々と地球に向かってくるだろう」
竜馬「次はこっちが時間稼ぎというわけか」
………
そして、再度視点を戻し地球科学研究所では……
ホワイト「円盤が来なくなったよ!」
甲児「竜馬達が月面基地を制圧したんだな!」
鉄也「これでひとまず脅威は去ったか……」
大介「いや、あの月面基地でも勢力のおよそ2割でしかない……僕の存在に含めてこれだけの抵抗…ベガ大王が全部隊引き連れてきてもおかしくない」
甲児「………」
大介「甲児君、これから先は本当に危険だ、こんな事に君たちを巻き込んでしまって……」
甲児「気にするなよ、地球は俺達の星でもある、あいつさえぶっ倒せば宇宙の平和も約束されるんだろ?」
たくっちスノー「おう!宇宙なんて行ったことないから楽しみだ!」
鉄也「…………」
甲児「どうした?鉄也さん」
鉄也「以前、俺と竜馬を襲ったヘルマジンという謎のマジンガーの事を考えてな……」
甲児「そういえば、俺たちの所にも…連絡がないってことは竜馬達の所にも来ていないのか」
鉄也「一体奴の狙いは何なんだ……?」
甲児「とにかく、俺達もまずは宇宙に出て月面に行こう」
たくっちスノー「……グレートマジンガーは大丈夫なのか?大気圏から落ちるのと上がるのとでは訳が違うだろ?」
鉄也「確かにグレートは宇宙を想定してはいない、だが俺は戦闘のプロだ、この程度で諦められるか」
甲児「あっそうだ、グレンダイザーってあの円盤みたいな形になれないのか?あいつらがやったみたいにその上に……」
大介「悪くないアイデアだ、今用意する」
大介「スペイザー、GO!ドッキング!」
鉄也「よし!」
グレートマジンガーは円盤と合体したグレンダイザーの上に乗り、空高く宇宙へと向かっていく!
甲児「鉄也さん!先向かってます!」
たくっちスノー「地球はイチナナ式とゲッターD2軍団が相手するから遠慮なく戦うぞ!!」
………
そしてベガ星でも……
「ベガ大王様!地球侵略の為活動させていたスカルムーン基地の反応が停止しました!」
「なんだと!?」
「騒ぎを聞き付け月面に向かった円盤獣並びにベガ星連合軍もおよそ数百機が撃墜されたと考えられ………」
「く……おのれデューク・フリードめ、面倒な星へと逃げ込んだものだ……!!」
ベガ大王は怒りに震えていた。
「大王様、如何致しましょう」
「ふむ、どうしたものか…」
ベガ大王はしばらく考え込む。
「地球の戦力は侮れんようだ、こちらの手駒が少なければ少ない程良い、地球を征服するには、やはり数が必要であろう」
「では、地球への総攻撃を!?」
「うむ、地球はワシ達が制圧する、他の星々の残党諸共蹴散らしてしまえばいい、地球にはグレンダイザーの他にグレートマジンガーとやらがいるが、あの兵器をもってすれば…!!」
「総員!!ワシに続け!!」
かくして、ベガ星からベガ大王が操る巨大戦艦に続いてベガ星連合軍が地球に向かって発進していく。
その数は数千にも及ぶ大軍である。
ベガ星人は地球よりも技術力の高い種族であり、科学力は地球を上回っている。
それらがもし接近すれば……
ヘルマジン「ククク……面白いことになるぜ……こいつが成功すれば、ベガ星も地球も全部俺の物だ」
そして、その後ろ姿をヘルマジンは悪魔のような笑顔で眺めていた……
………
甲児「よいしょ……っと!!ふいー、ここが月か」
たくっちスノー「おお!!月面!本当に穴ぼこだらけじゃねえか!」
鉄也「感心している場合か、俺達は遊びに来たわけじゃないんだぞ」
竜馬「来たか、お前ら」
そして甲児達も月に降りたってゲッターチームに合流していた。
隼人「これは……なるほど、見ただけで分かる、変わった構造だな」
大介「ゲッターロボ……宇宙探査用と噂には聞いていたが、ここまで発達していたとは」
たくっちスノー「ああ……ZEROとネオドラゴンも協力してくれりゃいいのに」
竜馬「あいつらはゲッターとマジンガーの味方であって、俺達に協力してるわけでも無いからな」
甲児「ZEROも戦うなとは言ったけどあれこれうるさいしなー」
大介「………来る!」
グレンダイザーがレーダーで数多くの反応をキャッチしていた、その数……宇宙科学研究所や月面で来たものの10倍以上。
大介「ベガ星連合軍……恐らくベガ大王もいる、ベガ星の全部隊が来ている可能性もある」
竜馬「好都合だ、こっちから遠い星まで攻めに行く手間が省けた」
甲児「こいつらを少しでも地球に向かわせたらとんでもないことになる!」
鉄也「命を燃やす時が来た、いくぞ皆!!」