完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*71*
22:41
レオン
「アラームと言っても、実際に聞いてみないことには確かめようがねーよな」
レオンは離れたところにタブレットを置こうとするが………
たくっちスノー
【あ、タブレットから数十メートルくらい離れたら大音量で鳴るようにしておいたから】
レオン
「………対策済みかよ、なんかこのゲームで厳しくなったんじゃねぇの?」
たくっちスノー
【当たり前だろ?俺達はお前らを『楽しませる』事もそうだが、『あまり勝たせない』事も仕事なんだよ】
レオン
「自分が勝てないからってそれはねーだろ!」
たくっちスノー
【おだまり】
『ピビピピピピピピピ』
と、別のところでデカいアラームが鳴り
ギャーッ
レオン
「……………」
たくっちスノー
【……………】
レオン
「どうやら手遅れだったやつが居たみたいだな………」
22:25
デーリッチ 確保
残り6人
……
レオン
「だが今回はついてやがる………要は電源切って耐えればいいんだろ?」
クロノスエボル
「それで勝てるなら………」
タマモクロス
「そうするやろ、安全策やからな」
月詠
「それでも残ってる問題は」
桜兎
「あと20分近く………時計もない状態で待たないといけないわけだ」
……………
アサル
「たくっちスノーさん」
たくっちスノー
「なんだ?」
アサル
「タブレットを使えなくしたぐらいで成立するんですか?あなたの考えは」
たくっちスノー
「ああ」
たくっちスノー
「何せ時間を見る手段は事前に取上げてるからな」
たくっちスノー
「腕時計やスマホ類などはスタッフが預かってるし、モール内に掛かっている時計も全部外しておいた」
たくっちスノー
「それに隠れるところはロッカーだのレジの裏だの沢山ある」
カノコ
「でもまだ問題は残ってるよ」
たくっちスノー
「なんだ?」
カノコ
「20分も何も出来ないのは凄いヒマ」
たくっちスノー
「確かに!」
ピビピピピピピピピ
スターアベネス
「おいなんで俺たちのタブレットも鳴ってんだよ」
たくっちスノー
「そういう個別にプログラムとか組むの大変なんよ」
アサル
「ですがまだ……」
たくっちスノー
「………あ、あの事?それなら大丈夫!」
………
レオン
「そんなもん……耐えるに決まってるだろ!!」
………
こうして残った逃走者は全員タブレットを切って………
………
数分が経過した、いや、もしかしたらまだそれほど経っていないのかもしれない。
暫くして………
エイジア
「………今、どれくらいたった?」
エイジア
「1度起動してみるか……」
ぴろぴろぴろりーん♪
エイジア
「なっ!!?起動音!?」
起動音に反応して、近くにいたハンターが来た!
エイジア 確保
残り5人
残り???分
………
レオン
「ま、マジか……起動音ある上にあんなにデカい音でるのか」
レオンは改めて、タブレットを近くのゴミ箱にぶちこんでから逃げ場所を探した!
レオン
(近くで捨てたら場所特定されるからな………)
…………
残り???分
月詠
(暗い、虚しい、そして………狭い)
月詠
(あと何分だろうか、あとどれくらいこうしていればいいだろうか)
月詠
(逃走中でここまで憂鬱になったことがあっただろうか)
………
レオン
「Zzz…………」
………
クロノスエボル
(こうして静かで1人でくらい場所にいると、時々哲学的になってしまう)
クロノスエボル
(私は何が欲しくて逃走中に参加したのだろう、この後何をするのだろう)
カノコ
(なんで登場する度に設定が変化するのだろうとか?)
クロノスエボル
(なんで人の心読んで勝手に話してるの?)
…………
桜兎
(考えれば考えるほど、何もわからなくなってくる、なんか体も黒い液体みたいになっていく)
たくっちスノー
(大丈夫それ気の所為、出来るの俺だけだから)
…………
宇宙ナーバスタマちゃん
「……………」
宇宙ナーバスタマちゃん
「コミちゃん………」
タマモクロス
「いやコミちゃんて誰や!?なんでその名前出てきたんや!?」
…………
カノコ
「アサル、あと何分?」
アサル
「残り3分」
たくっちスノー
「そろそろ奴らの思考も虚無に近づいている頃だな」
アサル
「ハンターに捕まるかもという緊迫感は無いんですか?」
たくっちスノー
「無いよ、皆そういう所強いもん、自分は絶対ハンターに捕まらないっていう強かさがあるやつしか来ないもん」
たくっちスノー
「………でもこのまま隠れてばかりじゃつまらない」
たくっちスノー
「最後は理不尽な運ゲーだよなぁ!?」
ピロロロロロロロロ!!
レオン
「ふごっ!?」
クロノスエボル
「えっ!?」
月詠
「どういうこと!?」
桜兎
「タブレットの電源が付いた音!手元に無くて良かったが………どこかに捨ててあるのか!?」
タマモクロス
「まさかあれ、勝手についたんか!?」
00:30
レオン
(や、やべぇ足音だ!!たくっちスノーの野郎最後の最後で運ゲーしてくる気か!?)
レオン
(どうする?出たとして逃げられんのか?つーかいつ終わるんだ?)
00:20
月詠
(これどうしたらいいんだろ、逃げた方がいいのかな)
00:10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
000000000
【game END】
たくっちスノー
「はぁ〜〜〜………なんだよー、あれで倒れなかったのか?運がいいヤツら」
アサル
「あれは一体?」
たくっちスノー
「いや、最後の最後で勝手に電源が着けるようにしといたんだ、これで全員潰したかったんだが…………」
たくっちスノー
「しかたない、ハンターだけ止めてもう暫く帰ってくるのを待つか………」
アサル
「報告しなくていいんですか!?」
たくっちスノー
「向こうから動いてきて欲しい、まぁ1時間待っても来なかったら出向くよ」
たくっちスノー
「それまで次の逃走中の会議しようよ」
アサル
「もう決めるの!?」
たくっちスノー
「まず反省会!今回はマトモに逃走中が」
アサル
「できてない!!!」
…………
一方、五色田介人達の方は………
ジュラン
「ほー、まさかこの嬢さんが介人の幼なじみとはねぇ」
介人
「だいぶ久しぶりじゃない?どうしたの?」
Mr.ショータイム
「………」ボソボソ
チドリ
「『世界を巡っていくうちに、何かの縁か再会できた』……と言っています」
介人
「……あっそうだ!大変なんだよ!今トジテンドって奴らが」
チドリ
「もちろん、それについても把握しています………なのでああいったものの開発を」
チドリ
「五色田功の研究にはそれなりに関わっていたので、似たようなものの開発は容易でした」
介人
「そうだったんだ………その、ショータイムのおじさん!」
介人
「今戦ってるトジテンドは……いなくなった父ちゃん母ちゃんが関わってるかもしれないんだ、だから」
Mr.ショータイムはそれを聞くと、チドリの通訳も交わさず介人に紙を渡す
【おじさんを信じろ】
介人
「………ありがとう!」
ジュラン
「話のわかるおっちゃんで助かったぜ」
ガオーン
「あ、そうだ!せっかく久しぶりに会えたんだからご馳走するよ!」
介人
「いいね!チドリも来てよ!」
チドリ
「しかし」
Mr.ショータイム
「………」
チドリ
「………分かりました、では一緒に」
セッちゃん
「うーーーーーん………」
ガオーン
「どうしたの?セッちゃん」
セッちゃん
「いやぁ……オイラも介人とは子供の頃からの付き合いで、介人も友達はいっぱい居たけど、チドリの事が思い出せないチュン」
ジュラン
「久しぶりすぎて忘れかけてるんだな、時期に思い出すって」
セッちゃん
「うーーん、そうかなチュン?」
Mr.ショータイム
「………HAHAHA。」
………
魔トリョーシカ
「…………うーん、いつ見ても悪くないね、ミスターショータイム」
魔トリョーシカ
「りりすた革命団だけでも出来ることはには限度があるからね、ここは……悪で正義なボクが頑張らないと」
…………To be continued?
ーーーーーーーーーーーーーーーー
【次回予告】
セッちゃん
「次回の逃走中(ゼンカイジャー)は!?」
メンワルド襲来!
メンワルド
「今からこの集団は麺派閥が生まれるんだメーン!」
ゼンカイジャー、逃走者が2分割!?
「そんなことよりおうどん食べたい」
アサル
「うどん派じゃない奴なんて人間じゃないね!」
カノコ
「うるせー!そば食えそば!」
逃走中特別スタッフ、決裂の危機!?
たくっちスノー
「…………別に麺ってどっちでもよくね?」
「「「は???」」」
たくっちスノー
「………ほんとご麺」
次回MM逃走中!【麺が絡んでメンどくさい!】だチュン!
公開日は未定チュン!