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グッドナイトプリキュア!(完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 99ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 オリキュア プリキュア 
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*34*

………

きつね
「い………家出!?」

いずる
「そう、家出してここに来たの」

いずる
「安物の偽装パスワード買って、家から抜け出したくて………」

いずる
「そこをあかりに拾われた」

きつね
「多方、何の準備もしてなくて死にかけたところをあかりにってわけね」

いずる
「あかりと一緒ならなんでも出来る気がする」

きつね
「だったら学校行け」

いずる
「嫌、あそこは悪意しかない」

きつね
「悪意のない所なんか存在しない」

きつね
「じゃあせめて、せめてだ、あかりの善意に頼るヒモになるのはやめろ」

きつね
「今のアンタの状態はあかりに甘えてるだけ、優しいから大目に見てくれてるだけだ」

きつね
「そうやって家で何もせずゴロゴロしてる姿、とても日曜朝のヒロインに相応しくねーんだよ」

きつね
「お前家で何かやってるか?家事手伝いとかそういうの」

いずる
「……………」

きつね
「………それ以上追求するのはゆらぎの役割だとして」


きつね
「………憶測でしかないが、あかりはゆらぎが亡くなってすぐにお前を見つけて一緒に暮らしていたと言っていた」

きつね
「………お前、見た目はあかりより上っぽく見えるし、ゆらぎと重ねていたんだろ」


きつね
「でも今、すぐ後ろにゆらぎもいる」

きつね
「その内あかりから関心薄れていったりしてな」

いずる
「そんなことはない!」

きつね
「じゃあ変われ!!」

きつね
「この際本気で言っちゃうけど、お前はゆらぎの代わりで満足すんのか!?」

きつね
「家出だとか悪意しかないとか言うけど、本当は自分の思い通りにならないのが嫌だっただけだろ!?」

きつね
「あかりに生かして貰ってるだけ感謝しろ!!尽くせ!!」

きつね
「本当ならお前は誰も知ってる人がいないこの世界で、人知れずモブキャラの死体となってくたばっていた可能性の方が高いんだぞ!?」

きつね
「それとも俺の手で本当にお家返してやろうか!?」

いずる
「…………」



ゆらぎ
「もういいです、きつねさん」スゥーッ

きつね
「ゆらぎ………」

ゆらぎ
「いずるさん、一つだけ………」




コキッ

いずる
「えっ………」

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