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*78*
『第16話』
「ぷんぷん!夜中の虫にはご厄介」
まりあ
「…………」ムクッ
きつね
「おいどうしたまりあ、お前もう4回はベッドから出てるぞ」
きつね
「いくらショートスリーパーだからって寝ないと体に悪いんだからな?」
まりあ
「分かってますわ………でも」
プーン
まりあ
「さっきから蚊の音が酷くて……」
きつね
「ああ、なるほどな………蚊取り線香無いの?ここ」
まりあ
「ありませんわそんなもの………」
きつね
「ちっ、しゃーねーな……明日俺が買ってきてやるよ」
まりあ
「今晩はどうすれば?」
きつね
「俺に出来ないことはない、安心して寝ていろ」
まりあ
「は、はぁ………ではおやすみなさい」
……
そしてまりあが眠りについた頃
きつね
「……………」
プーン
きつね
「そこか!」スパッ
きつねは持っていた刀で蚊を真っ二つにした
きつね
「へっ、ざっとこんな物だ………さて、朝まで頑張るかな」
……………
まりあ
「おはようございます…あら?きつねさん?」
きつね
「ぜー………ぜー………疲れた!!」
きつね
「なんつー蚊の量だよ!!この数時間で百以上は斬り捨てたぞ!!」
まりあ
「よ……よく分かりませんがありがとうございました」
きつね
「まあいい気にするな!俺はマガイモノだから吸われる血も無いしな!学校行くぞ!!」
………
きつね
「おいおいおい」
教室に着てみると、蚊に刺されて腫れてる生徒が数多く居た
まりあ
「皆、昨日の蚊にやられましたのね……」
きつね
「ここまで来ると異常だな」
あかり
「ああ、きつねちゃんおはよう………」
きつね
「あかり!!?お前あかりか!?」
あかりは体のあちこちが刺し後で腫れていた
あかり
「私昔から蚊に刺されやすい体質なんだ……」
まりあ
「体質というか刺されすぎでしょう!?体の殆ど腫れてますわよ」
あかり
「うん、だから今日は結構貧血気味なんだ……」フラッ
きつね
「おいしっかりしろ!」
まりあ
「大人しく保健室に行きなさい!」
………
いずる
「添い寝しようか?」
きつね
「ふざけてる場合じゃねーわスカタン」