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*85*
………ヨフカスを連れて。
きつね
「しかしなんでお前ヨフカスと一緒にいたんだ?」
あかり
「目が覚めたらそばに居たの、何となく1人で来たくなるって………」
きつね
「それってどこら辺だ?」
あかり
「えーと………」
あかりは近くにあったものを頼りにそれっぽい場所を伝えると、きつねは血相を変えて言う
きつね
「おまっ………そこ!!生前ヨフカスが生活していた家じゃねぇか!?」
あかり
「えっ!?でも家なんて無かったよ!?あきちになってた!」
きつね
「空き地に……!?家ごと無くなってたのか、道理で見つからねぇと思った………」
あかり
「それで、ヨフカスと一緒に家に帰ろうとして………色々聞いてみたら突然こうなって……」
あかり
「どうして夜更かしして遊びたいのって聞いたら……」
ヨフカス
「う………く………」
あかり
「あっ!!」
きつね
「おい、大丈夫かヨフカス!!」
ヨフカス
「ん………ここは……人間の家……」
ヨフカス
「あかり?」
あかり
「ここは私の家だよ、倒れたからここまで運んできたの。」
ヨフカス
「………俺を運んだのか?」
きつね
「ゆらぎが居てよかったな」
ヨフカス
「……ああ、すまない。」
ゆらぎ
「あかりから聞きましたが、今回は人々を巻き込んでないそうですね?」
ヨフカス
「ああ……そんな気分じゃない時もある……と、そんな事はいい。」
ヨフカス
「きつね………いや、たくっちスノーだったか。」
ヨフカス
「思い出した………俺が死ぬ前のことを、思い出したんだ。」
ゆらぎ
「え!?」
きつね
「何!?」
ヨフカス
「………そしたら、何故俺が夜更かしに拘るのかも分かってきた。」
あかり
「そうなの!?」
ヨフカス
「ああ、実は………」
きつね
「待て、ヨフカス。」
きつねは離そうとするヨフカスを静止する
きつね
「今日はもう遅い、あかりを寝かせてやりたいから明日来てくれ。」
きつね
「お前は好きにここに来れるんだろ?」
ヨフカス
「それもそうだな……また後日来よう。」