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*86*
翌朝………
あかりの家にまりあときつねが上がり、窓からヨフカスが入ってきた
ヨフカス
「む、今日はプリキュア全員来ていたのか……そういえば、こうして変身前を見ることはそんなに無かったな。」
いずる
「………貴方1人?」
ヨフカス
「こんな時間に人間界に行くことなんて夜更かし候補を探す時なものでな………爺や達を撒いて向かうのは大変だったぞ。」
ゆらぎ
「それより、貴方の生前の記憶が戻ったって………」
きつね
「ていうかよ、なんでお前記憶を無くしてたの?」
ヨフカス
「爺や達ファミリーの皆が俺の記憶を取っていたらしい……けど悪く言わないでくれ、皆俺を思ってやってくれたんだ」
あかり
「どういうこと?」
ヨフカス
「……………俺は人間だった頃、生きていなかった。」
ヨフカス
「いや、生きているが生きていないのと同じだった。」
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ヨフカス
「俺はあの場所……昨晩あかりと会った所で生まれて育ち、そして死んだ。」
ヨフカス
「だが、俺の中に生活というものはなかった………あったものといえば、知恵のみ。」
ヨフカス
「親は典型的な学歴主義者で、寝ても醒めても勉強尽くし……学校塾を行ったり来たり………。」
ヨフカス
「実績は出せた、頭に入れていたから名前は覚えていないが凄いところに合格した、中学も高校も大学も………。」
ヨフカス
「だが……それ以外は一切規制され、食事を取り、風呂に入り、勉強し、寝る………それ以外は何も無かった俺は次第に虚無になった。」
ヨフカス
「そして年月と時刻すらも曖昧になった頃………俺は突然死していた。」
ヨフカス
「そこら辺は俺もよく分からない、本当に気がついたら冥界に居たんだ。」
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ヨフカス
「………と、冥界に来てからは爺や達と出会い、記憶を消されてヨフカスナイトクラブというものを作っていたわけだ。」
あかり
「………」
まりあ
「…………」
きつね
「…………おいヨフカス、分かってんの?これプリキュアだぞ?」
きつね
「そういうガチガチのアレな奴出されると、こう………反応に困るんだよ………」