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MMオールスター ~時空最速 エグゼ杯編~(完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 111ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 ウマ娘 オールスター 多重クロス 
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*4*

………

たくっちスノー
「失礼します、理事長代理」

理子
「どうかしましたか?」

たくっちスノー
「いや、突然の事なんですが……エグゼ杯宣言をした彼」

たくっちスノー
「俺の知人なんですが……その、トレセン学園に来るらしいです、資料を渡したいとかで」

理子
「分かりました、到着予定は何時です?」

たくっちスノー
「アイツのスピードならあと30分も………」



と、その時外から轟音のような物がひびき始める

たくっちスノー
「………1分もかからなかったみたいです、ちょっと失礼します」

ガチャッ

理子
「………」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


Sonic.exe
「やぁ」

たくっちスノー
「やあじゃねーよ!こんなに早く来るやつがあるか!」

Sonic.exe
「なんだ、待ってたのか」

たくっちスノー
「お前の顔面は収容物だからな、代わりに資料取りに来た」

Sonic.exe
「なんだ?俺の面見たら理事長代理はショック死するのか?」

たくっちスノー
「うーーーーーーーん、ありえなくもなくもない」

たくっちスノー
「まあいいから受け取り………あれ、理事長代理どちらに?」

Sonic.exe
「あいつが理事長代理?」

理子
「そろそろ朝礼の時間なので」

たくっちスノー
「あっ、ホントじゃん!お前も来い、exe!

Sonic.exe
「あいよ、それと客もいるけど」

たくっちスノー
「客?」



「あ、あの………」

たくっちスノー
「えっ」


「やぁ………」

たくっちスノー
「雪!!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

Sonic.exe
「………………」

たくっちスノー
「すげぇなお前」

たくっちスノー
「理事長代理の隣でお前が睨んでるだけでみんな静かになったぞ」

Sonic.exe
「俺の顔も使いようだろ?」

理子
「私語は慎んでください」

たくっちスノー
「すみません」



Sonic.exe
「ほれ」


たくっちスノー
「はい、えーーーと」



たくっちスノー
「エグゼ杯を行う上でトレセン学園に通告、なおこれらは秋川やよい理事長含め数十人の代表の賛成を得て了諾されたものである」

たくっちスノー
「その1……宅地雪を臨時サブトレーナーとして起用する!?」

Sonic.exe
「えっ!?」

たくっちスノー
「えーと担当は……ライスシャワー、あの子か」(お前も内容把握してなかったのか)

たくっちスノー
「だがサブって………ライスシャワーに担当は」

Sonic.exe
「それが居たんだ、過去にな………それが突然戻ってくるらしい」

たくっちスノー
「どうします?」

理子
「………本来なら認められませんが、理事長が許可している以上私が口を挟むわけにもいきません」

たくっちスノー
「その2、エグゼ杯予選の内容が正式に決定、exeよろし」

Sonic.exe
「俺が言うのか?」

たくっちスノー
「当たり前だろ最高責任者みたいなものだろ」

Sonic.exe
「仕方ないな………」


……

Sonic.exe
「お前たちの用語を使う」

Sonic.exe
「エグゼ杯予選は1年後、まぁ俺達年取らないし気にしなくてもいい」


Sonic.exe
「レース場は基本的に晴れ、バ上は良好の左回り……距離は2500メートルと言っていた、長いのか?」

たくっちスノー
「長い方だな」



Sonic.exe
「で、予選の中でも様々な体力試験などを行い………」

Sonic.exe
「そこから選ばれた50人が走り、上位五名のみが全種族が集う本戦に挑める」

たくっちスノー
「………この数のウマ娘から50人、更に絞られて5人」

たくっちスノー
「時空最速を決めるならそれくらいはやらないとな」

Sonic.exe
「本戦に関してはまだ何も決まっていないが、全ての種族がここに集う」

Sonic.exe
「ついてこれるか?俺の領域に」

たくっちスノー
「………その3、現在トレセン学園でトレーナーをしているたくっちスノーについてだが………」



たくっちスノー
「マガイモノ枠としてレースに出場させる!!?」

たくっちスノー
「ふざけんな!!俺はルドルフさんの担当として忙しいんだよ!走る暇なんてあるのか!?」

Sonic.exe
「両方やればいいだろ」

たくっちスノー
「無茶言うな!!」

Sonic.exe
「言っとくが資料になってる以上、決定事項だ………せいぜい試験落ちしないようにな」

たくっちスノー
「てめぇ……」


Sonic.exe
「ああ、最後にこれは俺の勝手な提案なんだが」

Sonic.exe
「ティーから聞くにお前ら、今の学園の方針で揉めてるんだって?」

たくっちスノー
「………」

Sonic.exe
「古来から揉め事というのは戦いで決め、勝者が決定権を得られるものだ」

Sonic.exe
「そうした方が後腐れないからな」


Sonic.exe
「樫本理子、色々調べたがお前もかつてはトレーナーをしていたそうだな?」

理子
「…………」

Sonic.exe
「トレセン学園の方針、自由か管理か、どちらが正しいのかを決めるためにも………」

Sonic.exe
「樫本理事長代理が選び教育したウマ娘とお前達自由派のウマ娘」

Sonic.exe
「エグゼ杯で上位だった奴の方が正しいというのはどうだ?」

「「「!!?」」」

たくっちスノー
「おい、お前!!無関係者のお前がそれは横暴にも程が………」

理子
「いいでしょう」

たくっちスノー
「理事長代理!?」

理子
「時空最速………上だった方がどちらにウマ娘にとってそれを名乗れるやり方だったのか明確になります」

理子
「ですが」





理子
「私は『貴方にも』勝てるようなウマ娘にします」

Sonic.exe
「…………なるほどな」

たくっちスノー
「………質問だexe、これって俺や俺の担当するルドルフさんが勝っても管理側の勝ちとか言うんじゃないだろうな?」

Sonic.exe
「そうして欲しいのか?」

たくっちスノー
「結構!」




理子
「では………これではっきりさせましょう」


理子
「私のやり方か、今までのあり方か」

理子
「時空最速……ウマ娘達に相応しいのはどちらなのか、エグゼ杯で決めます」


理子
「私からは以上です」




たくっちスノー
「うわ………」



こうして、時空最速を決めるはずだったエグゼ杯は………

トレセン学園の今後を揺るがす大きな戦いへの幕開けとなったのだった……

そして、たくっちスノーにおいても……

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